→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成25年8月1日放送内容より スズケン

DI実例集(179)電子メールを用いた院内医薬品に関する情報伝達システム


岡山大学病院薬剤部長
千堂 年昭

icon 医薬品安全性情報に関するアンケート調査

アンケート結果@(電子メールによる安全性情報伝達)

 平成22年1月〜10月の間、緊急性が高く電子メールによる医師への情報伝達が必要と判断された事例は15件あり、情報を送信した医師数は述べ380人でした。そのうち、調査時に連絡先が確認できた医師204名に対し、紙媒体のアンケートを送信しました。
 アンケートの回答数は94件であり、回答があった医師のうち、薬品情報室からの医薬品の重篤な副作用に関する電子メールの内容を読んだことのある医師は67%、内容を読んだことがない医師は33%でした。院内メールアドレス帳に登録されているメールアドレスに情報を通知したにもかかわらず、医師の1/3が情報伝達内容を読んだことが無いと答えています。電子メールを読まなかった理由として、医師が通常使用するメールアドレスがメールアドレス帳に登録されていないことが最も多かったことから、施設内における連絡先管理の必要性が示されました。

アンケート結果@(電子メールによる安全性情報伝達)

 安全性情報伝達の満足度について、電子メールを読んだことがある医師の76%が診療の役に立つと回答しました。また、電子メールの情報量や送信頻度にも大部分の医師が満足していると回答しました。したがって、電子メールによる情報伝達は医師にとって満足度は高いと考えられます。

アンケート結果@(電子メールによる安全性情報伝達)

 電子メールを読んだ医師のうち、66%の医師は同様の情報をそれ以外の手段で入手したことがあると回答しました。薬剤部からの電子メール以外の入手手段は製薬企業のMRからの入手が最も多く、少数ではあるものの医療情報サイトや論文などを通じて能動的に情報を得ている医師もいることがわかりました。しかし、34%の医師は安全性情報を電子メール以外の方法で入手したことがないと回答しました。したがって、緊急性の高いと判断される情報であっても、MR等による情報伝達には限界があることが明らかです。また、薬剤部から伝達された安全性情報について、他の医師へ情報提供するなどの情報共有を行う医師は少ないことがわかりました。以上のことから、電子メールを用いた薬剤師による積極的な医師への情報提供は情報提供の漏れを防止し、安全な薬物療法の提供に貢献できると考えられます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3 次項へ