→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成25年8月1日放送内容より スズケン

DI実例集(179)電子メールを用いた院内医薬品に関する情報伝達システム


岡山大学病院薬剤部長
千堂 年昭

icon 医薬品供給に関するアンケート調査

アンケート結果A(医薬品供給に関する情報伝達)

 平成23年に発生した東日本大震災による医薬品の供給不足は、被災地から離れた岡山でも生じており、多数の品目が供給停止または供給不足の状態となりました。多くの医師に早急に医薬品供給情報を伝達することを目的として、岡山大学病院薬剤部では電子メールのほか、電子カルテ上でのお知らせ画面および薬剤部院内ホームページを用いて情報提供を行いました。医薬品の供給不足が医師の処方にどれほどの影響を与えたのか、また今後再び大規模な医薬品供給不足が生じた際に最適な情報提供手段を構築するために、アンケート調査を行いました。その結果、回答医師の53%が医薬品の供給不足によって処方に影響があったと回答しました。処方に影響があった品目の上位品目は医薬品として代替の少ない製品が多く、代替薬の少ない医薬品については他の医薬品以上に供給の安定化を求めていく必要があると考えられます。

 医薬品供給に関する薬剤部からの情報提供に対する医師の満足度は6段階評価のうち上から3番目の「やや満足」以上が70%以上を占め、医師の満足度は高かったと考えられます。また、電子メール、電子カルテおよび院内HPの情報提供手段ごとに、各項目の満足度を評価した結果、「情報の見やすさ」、「情報の探しやすさ」および「情報提供の迅速さ」の項目で、電子メールを用いた情報提供は、他の情報提供手段と比較して満足度が高いという結果が得られました。以上のことから、電子メールは医薬品供給情報を伝達する際に優れたツールであると考えられます。

icon おわりに

 以上まとめますと、特に大規模病院における医薬品情報伝達において、電子メールを用いた情報伝達が伝達漏れの防止や、多数の相手への迅速な情報提供に有用であると考えられます。また、アンケート調査などの手法を用いて情報の受信者からの評価をフィードバックし、定期的に情報提供方法の評価・再構築を行うことは医療従事者への情報提供の有用性や利便性の向上に必要であると考えられます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3