→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成25年8月8日放送内容より スズケン

慢性リンパ性白血病治療薬 オファツムマブ(遺伝子組換え)


名古屋第二赤十字病院 血液・腫瘍内科部長
小椋 美知則

【日韓共同第T/U相試験】 安全性

 安全性では、DLTは認められず、また、Grade3/4の血液毒性は、本薬の主作用でもあるリンパ球減少は3例に認めましたが、それ以外の好中球減少症、白血球減少症は1名、10%に認めたのみであり、grade3/4の非血液毒性は認めず、高い安全性が確認されました。

 抗体薬に特有のinfusion reactionはrituximabと似て、第1回目の投与および2000mgを初めて投与する第2回目に多く認められ、3回目以降は極めて発現頻度が低くなり、infusion reactionによる投与中止に至った症例はなく、全例に安全に投与が可能であったことが確認されました。また、grade3以上のinfusion reactionは第2回目投与時に一過性の低血圧が認められたのみでした。

icon おわりに

 前述の欧米での承認の基となった大規模な米国の臨床第II相試験のデータと、我が国での臨床第I相試験、そして日韓共同の臨床第I/II相試験のデータを基に、本邦でも承認、上市されたオファツムマブ(遺伝子組換え);商品名アーゼラは、本邦でCLLに対して初めて承認された抗体薬です。これまで薬剤の治療選択が困難であった再発・難治CLLに対して、安全性の高い有効な薬剤が使用できることはCLL患者にとって朗報であり、今後、適正使用ガイドを熟知した専門医師の基で本薬が普及することが望まれます。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3