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<スズケンDIアワー> 平成25年8月22日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠(43)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon 医療技術評価の行方

 以上のように、医療技術評価をわが国に導入するには技術的に解決しなければならない問題がヤマ積みしています。また、英国での評価結果を見ても、結果は非常にばらついています。そのような医療技術評価を、銭単位を問題にするような薬価の算定に用いるというのはあまりにも無謀な試みともいえます。結局は、中医協が初めに否定したにもかかわらず、高価な薬剤について、薬価基準収載への可否に使うことになるのでしょうか。
 そのほかにも解決しなければならない問題がいくつかあります。たとえば、わが国ではほぼ2年毎に薬価改定が行われますが、医療技術評価の対照とした薬剤の薬価が下げられてしまうと、分析結果が変わり、閾値を超えてしまうかもしれません。医療技術評価というのは、新薬の薬価基準収載時に一度だけ行えばよいのでしょうか。また、そもそも医療技術評価を行えば、その対照とされた薬剤は新薬に比べて費用対効果が劣るわけですから、それをそのまま薬価基準に残しておく理屈はなんなのでしょうか。 2014年度の改定に向けて、中医協の議論も本格化します。試行的に導入するとされた医療技術評価の行方についても注目したいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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