本邦における無痛分娩の現状と課題 [薬学の時間2010]
2010/1/14(木) 00:00
薬学の時間
2010年1月14日放送分
「本邦における無痛分娩の現状と課題」
北里大学 麻酔科学 准教授
奥富 俊之
近年の生活様式の変化に伴い、多くの生活習慣病が生まれていることは多くの皆様が知っている通りです。しかし、これら生活様式の変化は何も病気のみに影響を及ぼしているわけではありません。たとえば、活動的な洋装で社会進出し、不規則長時間の勤務を強いられ、欧米化された食生活を経るうちに女性の体型は変化しました。ほっそり形のいい骨盤を獲得した反面、女性の一大イベントである出産の条件は必ずしも進化していません。しかも、少子高齢化で女性の出産年齢は徐々に上昇傾向にあり、高血圧、糖尿病などの合併症のある妊婦の割合も上昇しています。
薬学の時間
2008年5月15日放送分
「日本における小児HIV感染症」
大阪市立総合医療センター小児医療センター小児救急科部長
外川 正生
HIVの母子感染を防ぐために
本日は、現在の日本において、最も患者数の少ない病気の一つである子供のHIV感染症についてお話します。
HIV感染症とAIDS患者の数が、現在の日本国内でどれくらいアウトブレークしているのかということは専門病院の外ではなかなかわかりにくいことです。まして母子感染による小児HIV感染症あるいは小児エイズとなると極めて少なく、エイズ動向委員会報告で累積49人、厚労省科学研究費稲葉班調査で42人に過ぎません。したがいまして、一般の小児科医が遭遇する機会は極めて乏しいといわざるを得ません。小児HIV感染者は乳幼児期にAIDSを発症する確率の高いことが知られていますが、その一方では無症状のまま10代を迎える群もあり、感染者の実数が把握しにくい点は無症候期の成人と同じなのであります。











