薬学の時間
2007年6月14日放送
「抗がん剤の時間薬理学的投与と薬学的安全管理」
九州大学大学院臨床薬学講座薬剤学分野教授
大戸 茂弘
生体リズムに合わせた薬物投与
体の中には体内時計が存在し、多くの生体機能をコントロールしています。そのため約24時間を周期とする生体リズムが認められます。また、薬の効き方を決定する薬の体内での動き方や薬に対する生体の感じ方も生体リズムの影響を受けます(時間薬理学:Chronopharmacology)1、2)。したがって投薬タイミングを考慮することにより薬の有効性や安全性を高めることも可能となります。抗腫瘍薬も代表的薬物の一つです。
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薬学の時間
2007年3月15日放送
「薬剤性浮腫の病態とマネージメント」
神戸大学大学院医学系研究科老年内科学教授
横野 浩一
はじめに
一般に、体液は細胞外液と細胞内液に分けられ、細胞外液はさらに組織間液と血漿に分けられます。浮腫とはこの組織間液が増加した状態のことです。組織間液が2~3ℓ以上増加すると、臨床的に浮腫として、皮下、特に組織間隙が粗で組織圧の低い部分、たとえば眼瞼、手指、外陰部などに認められます。また、重力の負荷がかかる部に強く認められ、通常は下腿に、長期臥床している場合は体の背面に認められます。浮腫が高度になってくると、胸水、腹水、心嚢液として臨床的に問題を生ずることになります。











