薬学の時間
2007年5月15日放送
「睡眠障害が及ぼす心身への影響」
秋田大学医学部神経運動器学講座教授
清水 徹男
睡眠障害は生活習慣病だけでなくうつ病のリスクを高める
健康増進法が制定され、従来の成人病という言葉は「生活習慣病」という言葉に置き換えられました。国民の三大死因である脳卒中、癌、心臓病などがそれです。なぜ、このような名称の変更がなされたのでしょう。
従来の成人病という言葉には、加齢の結果として必然的に生じる疾病というイメージがありました。それに対し、生活習慣病という言葉には、食事、運動、労働、喫煙、飲酒などの生活習慣の偏りが、疾病のリスクを高める病気という意味が込められています。生活習慣病を予防することは、個人の責任であるということを強調するための名称変更であるわけです。
薬学の時間
2007年3月20日放送
「生活習慣病と睡眠障害」
久留米大学医学部精神神経科助教授
内村 直尚
睡眠と血圧・血糖値は密接に関係している
近年、わが国は「24時間社会」といわれ、大人から子供まで人々の生活は夜型化し、就寝時刻が遅くなり、それに伴い睡眠時間も短縮しています。日本人全体の平均睡眠時間は、約7時間といわれていますが、これは40年前に比べると約1時間減少しており、世界でも類をみません。すなわち、現代の日本人の多くが睡眠不足の状態で生活しているのです。また、わが国では5人に1人が眠れなくて困っており、慢性の不眠症が約10%にみられ、加齢とともにその頻度が増加し、高齢者では約30%を占めるといわれています。











