薬学の時間
2007年11月15日放送
「めまい」
埼玉医科大学耳鼻咽喉科・神経耳科教授
伊藤 彰紀
めまい単独の疾患とその治療
本日はめまいの診断と治療についてお話したいと思います。
めまいは、頭痛と並んで日常診療上患者さんの訴えのなかで非常に多いものの一つです。ひとくちにめまいと言ってもその性状は様々で、ぐるぐる回るという回転性めまい、地震が来たときのように体がぐらぐらするという動揺性めまい、雲の上を歩いている感覚と表現される浮動性めまい、目の前が暗くなり気が遠くなりそうという眼前暗黒感などに大別されます。このようなめまいの性状のみでその原因疾患を診断することは困難ですが、一般的な目安として言えることは、回転性めまいは内耳疾患に多く、動揺性ならびに浮動性めまいは中枢疾患に多いとされています。一方、耳鳴り、難聴、耳のつまり感などが随伴する場合には、もちろん内耳性めまいを強く疑います。
薬学の時間
2007年4月3日放送
「小児の中耳炎・副鼻腔炎」
杉田耳鼻咽喉科院長
杉田 麟也
乳幼児の鼻水に対する診断と抗菌剤療法
本日は、小児のなかでも特に乳幼児の急性化膿性中耳炎および鼻副鼻腔炎に対する抗菌剤治療についてお話します。
小学校入学前の乳幼児期は免疫力が不安定のために、しばしばカゼ症候群に罹患し、鼻水、湿性咳、あるいは耳の痛みを訴えます。子供は鼻水が出ているのが当たり前であると考える医師も少なくありません。確かにカゼ症候群初期にみられる水様性鼻汁は自然に停止する場合もあり、無理に停止させる必要は無いかもしれません。しかし、膿性鼻汁が1週間以上も続く場合はどうでしょうか。











