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花粉症、ブタクサ、ヨモギ
薬学の時間
2010年9月2日放送分
秋の花粉症
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授
荻野 敏
花粉症の定義、発症機序
花粉症とは、花粉が原因のアレルギーのことを広くいいます。アレルギー反応の中では、IgEが関与する1型アレルギーに分類されます。体内に花粉が入ると、体が反応してIgEが作られます。この際に体質、アトピー素因が関係するといわれています。そのIgEが鼻の粘膜内の肥満細胞に吸着すると、感作という花粉に敏感な状態になります。
そのような状態になった体内に、再び花粉が入ることにより肥満細胞が反応してヒスタミンやロイコトリエンなどが出てきます。これらの物質、化学伝達物質といいますが、それが鼻や目、皮膚などに存在する受容体に作用し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみ、なみだ目などの症状を起こします。
原因となる花粉
世界的に、樹木花粉、牧草花粉、雑草花粉の3つのグループに分類されています。わが国では、樹木花粉として春のスギやヒノキが有名です。
秋にも多くの種類の花粉が飛散し、秋の花粉症の原因となっています。主なものはキク科の花粉で、ブタクサや、ヨモギ、セイタカアワダチソウなどがあり、8月末から11月頃に飛散します。またクワ科のカナムグラも秋の花粉症を起こす代表的な花粉で9月から10月にかけて飛散します。そのほかにも8月ごろから10月にかけてイネ科の一部、イネやギョウギシバが飛散し、原因となることもあります。
しかし、これらの原因花粉は、わが国においても地域により植生が異なり、飛散時期も異なります。診断に当たっては自分の地域での植生をある程度理解しておくことが必要でしょう。











