小児の咽頭炎・扁桃炎 [薬学の時間]
2010/02/09(火) 00:00

薬学の時間
2010年2月9日放送分
「小児の咽頭炎・扁桃炎」
旭川厚生病院小児科主任部長
坂田 宏

はじめに
 小児の細菌による咽頭炎・扁桃炎の原因菌としてはG群およびC群溶血連鎖球菌、エルシニア菌などがありますが、極めて稀で、A群溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)は日常的に診療する機会が多い上に、リウマチ熱や溶連菌感染後性糸球体腎炎といった非化膿性合併症を発症することから、臨床的に重要な細菌です。


発熱の相談に応じるコツ [薬学の時間]
2009/12/08(火) 00:00

薬学の時間
2009年12月8日放送分
「発熱の相談に応じるコツ」
わざクリニック院長
和座 一弘

はじめに
 今回は、「発熱の相談に応じるコツ」についてとのお題で、しばらく私のお話にお付き合い頂ければと存じます。最初に、自己紹介をさせていただきます。私は、現在、葛飾柴又の江戸川のほとり、東京のベッドタウンのとある駅前で開業している町医者です。ですから、発熱といっても、大学病院で診る患者さんではなく、街角の診療所・薬局で熱について相談を受けたときの場面をイメージしていただいてお聴きいただければと存じます。


保険薬局で実践すべき感染管理 [薬学の時間]
2009/12/01(火) 00:00

薬学の時間
2009年12月1日放送分
「保険薬局で実践すべき感染管理」
大阪ファルマ・プランなぎさ薬局
森 吉男

 みなさん,こんにちは。大阪ファルマ・プラン,なぎさ薬局の森と申します。本日は「保険薬局で実践すべき感染管理」というテーマでお話しします。
 はじめに,近年,保険薬局の薬剤師の活動範囲は薬局内だけに留まらず,在宅患者宅へ訪問する機会も増えています。基本的に薬剤師は患者の身体に直接触れる機会はありませんが,薬局窓口での与薬時,インスリンや吸入剤などのデバイス指導時,在宅患者宅で保管されている薬の確認時,傷創の確認時など患者自身や患者が触れたものに接触する機会も多くあります。


がん治療を支える口腔ケア [薬学の時間]
2009/11/03(火) 00:00

薬学の時間
2009年11月3日放送分
「がん治療を支える口腔ケア」
静岡がんセンター歯科口腔外科部長
大田 洋二郎 

 こんにちは、静岡県立静岡がんセンターの大田洋二郎です。今日は、「がん治療を支える口腔ケア」というテーマで、がん化学療法に伴う口腔トラブルについて解説をいたします。


厚生労働省アワー「医薬品による健康被害救済制度について」 [薬学の時間]
2009/07/30(木) 00:00

薬学の時間
2009年7月30日放送分
厚生労働省アワー「医薬品による健康被害救済制度について」
厚生労働省医薬食品局総務課
上村 浩代

 みなさんこんばんは。厚生労働省医薬食品局総務課医薬品副作用被害対策室の上村と申します。本日は、医薬品の副作用により健康被害を受けた方に対する救済の仕組みについてお話をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

はじめに 
 医薬品は、国民の生命や健康を守るために欠かせないものです。そのため、その有効性と安全性が確保されていなければなりません。しかし、その使用に当たり万全の注意を払ってもなお副作用の発生を防止できない場合があります。また、生物由来製品についても、最新の科学的な情報を基に安全対策が講じられたとしても、感染被害のおそれを完全になくすことはできません。


専門薬剤師制度の動向について [薬学の時間]
2009/05/05(火) 00:00

薬学の時間
2009年5月5日放送分
「専門薬剤師制度の動向について」
国立がんセンター東病院薬剤部長
遠藤 一司

はじめに
 本日は、日本病院薬剤師会が認定している専門薬剤師および薬物療法認定薬剤師についてお話しします。
 現在、日本病院薬剤師会が認定している専門的な薬剤師の制度として、専門薬剤師と認定薬剤師があります。その領域は、「感染制御」「がん」「精神科」「妊婦と授乳婦」「HIV感染症」があります。


Hibワクチンについて [薬学の時間]
2009/04/07(火) 00:00

薬学の時間
2009年4月7日放送分
「Hibワクチンについて」
千葉大学小児科講師
石和田 稔彦

はじめに 
 Hibワクチンは、20年ほど前から世界の多くの国々で使用され、その結果、髄膜炎をはじめとするHibによる感染症はほとんどなくなり、劇的な効果をあげています。一方、日本でもようやく厚生労働省の認可が下り、2008年12月19日から、接種可能となりました。これは、私たち小児科医が長年待ち望んでいたことです。今日は、Hibワクチンを取り上げ、このワクチンがどのような病気を予防するのか、実際どのように接種するのかを中心に解説したいと思います。


シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(1)薬剤性過敏症症候群 [薬学の時間]
2009/02/12(木) 00:00

薬学の時間
2009年2月12日放送分
シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(1)
「薬剤性過敏症症候群」
愛媛大学皮膚科学教室教授
橋本 公二

DIHSは原因薬剤投与中止後も進行・再発を繰り返す特異な薬疹
 本日は、薬剤性過敏症症候群(DIHS)についてお話ししたいと思います。
 DIHSはdrug-induced hypersensitivity syndromeの頭文字をとったもので、当初hypersensitivity syndromeという名称が使われていましたが、hypersensitivity syndromeの名称があいまいであること、薬剤性ということを明確にしようということ、またヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の再活性化を伴うという疾患概念を強調しようということ、などの理由により8年ほど前に、我々が提唱したものです。現在では本邦のみならず、海外でも使われるようになっています。


小児の発熱の特徴と注意点 [薬学の時間]
2009/01/20(火) 00:00

薬学の時間
2009年1月20日放送分
「小児の発熱の特徴と注意点」
国立成育医療センター研究所免疫アレルギー研究部室長
阿部 淳

はじめに
 小さなお子さんが体の異常を訴えて来られる症状のなかで、発熱は最も頻度が高く、かつ重要なものの1つです。本日は、そのようなお子さんの初診の場面を想定しながら、小児の発熱の特徴と注意すべき点についてお話ししたいと思います。


冬の熱と咳からみた診療のポイント [薬学の時間]
2009/01/13(火) 00:00

薬学の時間
2009年1月13日放送分
「冬の熱と咳からみた診療のポイント」
石心会狭山病院副院長
青島 正大

「冬の熱と咳=かぜ」という先入観を排除して診療に当たる
 冬に発熱と咳を訴えて外来を受診した患者では上気道感染すなわちかぜやインフルエンザ、あるいは市中肺炎などを第一に考えるのが普通ですが、同様の症状をきたす肺結核などの呼吸器感染症やびまん性肺疾患や肺癌などの非感染性呼吸器疾患も念頭に置いた診療が必要です。


耐性菌を出さないための抗菌薬治療ストラテジー [薬学の時間]
2008/10/14(火) 00:00

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薬学の時間
2008年10月14日放送分
「耐性菌を出さないための抗菌薬治療ストラテジー」
兵庫医科大学感染制御学教授
竹末 芳生

3~4カ月間隔の抗菌薬サイクリングでは効果は認められない
 耐性菌対策として、抗菌薬使い分け(antibiotic heterogeneity)の重要性が数多く報告されています。一般に緑膿菌に活性を有する第4世代セフェム、カルバペネム、ニューキノロン、ピペラシリン/タゾバクタムが使い分けられています。抗菌薬許可制/届出制を導入し、特定の抗菌薬使用を制限している施設も多いのですが、適切な代替薬を指定しなければ、single switchにとどまってしまいます。すなわちカルバペネムを制限するだけでは、その次に使い慣れた第4世代セフェム薬一辺倒となりantibiotic heterogeneityは実践されません。


結核治療におけるDOTS [薬学の時間]
2008/06/03(火) 00:00

薬学の時間
2008年6月3日放送
「結核治療におけるDOTS」
名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学准教授
佐藤 滋樹

結核罹患の現状と長期間にわたる治療
 第二次世界大戦後まで猖獗を極めた結核ですが、戦後のストレプトマイシンなど抗結核薬の登場と、結核予防法にもとづいた集団検診、BCG接種、患者管理、公費負担により、戦後日本の結核罹患率は世界で最も早いスピードで減少しました。しかし、昭和60年ごろから減少のスピードはダウンしました。その原因として次のようなことがあげられています。戦争直後までひどい結核の蔓延があり、当時結核の感染を受けた方が現在ご高齢となって結核を発病されていること。また、患者さんが「結核は過去の病気である」と思われ病院の受診が遅れたり、あるいは医師が最初結核を疑わず、診断が遅れることもあります。ステロイド剤や種々の免疫抑制剤の使用も結核の発病とかかわります。さらに、ビルや家屋の気密性が高まったことも原因の一つと疑われています。


日本における小児HIV感染症 [薬学の時間]
2008/05/15(木) 00:00

薬学の時間
2008年5月15日放送分
「日本における小児HIV感染症」
大阪市立総合医療センター小児医療センター小児救急科部長
外川 正生

HIVの母子感染を防ぐために
 本日は、現在の日本において、最も患者数の少ない病気の一つである子供のHIV感染症についてお話します。
 HIV感染症とAIDS患者の数が、現在の日本国内でどれくらいアウトブレークしているのかということは専門病院の外ではなかなかわかりにくいことです。まして母子感染による小児HIV感染症あるいは小児エイズとなると極めて少なく、エイズ動向委員会報告で累積49人、厚労省科学研究費稲葉班調査で42人に過ぎません。したがいまして、一般の小児科医が遭遇する機会は極めて乏しいといわざるを得ません。小児HIV感染者は乳幼児期にAIDSを発症する確率の高いことが知られていますが、その一方では無症状のまま10代を迎える群もあり、感染者の実数が把握しにくい点は無症候期の成人と同じなのであります。


ペット飼育による人獣共通感染症 [薬学の時間]
2008/05/13(火) 00:00

薬学の時間
2008年5月13日放送
「ペット飼育による人獣共通感染症」
東京医科歯科大学大学院国際環境寄生虫病学分野教授
太田 伸生

人獣共通感染症は今後増加する
 今日はペット飼育によってヒトにうつる感染症についてお話したいと思います。
 最近の日本では、生活スタイルの変化が進んできました。特に動物と人間の接触の濃密化は大きな特徴です。現代社会では、ペットを共同生活者として位置付けるようになったことに加えて、ペット自体の多様化、すなわちイヌやネコ以外の様々な動物をペットにするようになったことで、新たな感染症の機会が広がっています。


泌尿器科領域におけるSTD [薬学の時間]
2008/04/15(火) 00:00

薬学の時間
2008年4月15日放送分
「泌尿器科領域におけるSTD」
神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野講師
田中 一志

はじめに
 STDはsexually transmitted diseases、性感染症の略で、性的接触によって伝染する感染症の総称です。その数は寄生虫から細菌、ウイルスまで20種類を超え、HIV感染症、ウイルス性肝炎など性器以外に症状を有する疾患も含まれます。泌尿器科領域での対象疾患は男性の外性器に症状を有するもので、主には尿道炎、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマです。その頻度について、我々が行った2000年の兵庫県における男性STDの調査では、尿道炎が83%と大部分を占め、以下性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒の順でした。2006年には、日本性感染症学会およびCDC(米国疾病管理予防センター)から、STDに関するガイドラインがそれぞれ発表されました。今回、泌尿器科領域STDについて、これらの内容をふまえ概説します。


麻疹の流行と麻疹排除計画について [薬学の時間]
2008/04/10(木) 00:00

薬学の時間
2008年4月10日放送
「麻疹の流行と麻疹排除計画について」
国立感染症研究所感染症情報センター長
岡部 信彦

定期予防接種により日本の麻疹患者数は減少したが…
 麻疹(はしか)は重症な疾患です。約3分の1に肺炎、中耳炎、急性脳炎など何らかの合併症があり、致死率は0.1~0.2%です。特異的な治療法はありません。WHOは、致死率、合併症率の高い重症疾患である麻疹を、ワクチンによってコントロール可能な疾患であると位置付け、各地域におけるゼロ発生、感染伝播の遮断(measles elimination:麻疹排除)を目標として掲げています。そして南北アメリカ大陸では2000年に麻疹排除(elimination)を達成し、維持しています。


アタマジラミの流行 [薬学の時間]
2008/04/03(木) 21:36

薬学の時間
2008年4月3日放送
「アタマジラミの流行」
国立感染症研究所昆虫医科学部第三室長
冨田 隆史

はじめに
 「ここ数年、アタマジラミの被害が増えている」という報道をたびたび目にするようになりました。アタマジラミはどんな虫で、どれくらいの発生があるのか、また駆除の問題点は何かについてお話します。


細菌性髄膜炎予防ワクチン [薬学の時間]
2008/03/18(火) 00:00

薬学の時間
2008年3月18日放送分
「細菌性髄膜炎予防ワクチン」
国立病院機構三重病院国際保健医療研究室長
中野 貴司

細菌性髄膜炎は小児での発生が高い重篤な疾患
 細菌性髄膜炎は、私たちの生命機能をつかさどる脳の周囲、すなわち中枢神経に病原細菌が侵入して起こる重症疾患です。抗菌薬療法や各種治療が進歩した現代においても、生命を脅かし、後遺症につながることのある病気です。また、幸運にうまく治る場合でも長期の入院による集中的な治療が必要となり、患者や家族の負担は多大です。そして細菌性髄膜炎は小児での発症頻度が高く、子供たちの豊かな未来がこの病気によって妨げられるのはぜひとも避けたいものです。


増加する成人の百日咳 [薬学の時間]
2007/12/13(木) 00:00

薬学の時間
2007年12月13日放送
「増加する成人の百日咳」
国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官
安井 良則

百日咳の症状と治療
 本日は百日咳のお話をします。百日咳とは、好気性のグラム陰性桿菌である百日咳菌(Bordetella pertussis)の感染を原因とする急性の呼吸器感染症です。特有のけいれん性の咳発作である痙咳発作を特徴としており、母親からの移行抗体が有効に働かないために乳児期早期から罹患する可能性があり、ことに生後6カ月以下では死に至る危険性がある疾患です。


在宅における感染症治療の現状と問題点 [薬学の時間]
2007/12/06(木) 18:05

薬学の時間
2007年12月6日放送
「在宅における感染症治療の現状と問題点」
中浜医院院長
中浜 力

在宅での感染症対策は混乱している
 わが国では人口構成の高齢化により、平成18年度での全国の寝たきり老人数は140万人と推計されており、さらに平成22年には170万人に増加すると予測されています。このような在宅患者の医療・介護は、旧来の往診医療とはまったく異なり、現在は開業医主体の医師と訪問看護師、訪問薬剤師、ケアマネジャー、ヘルパーなど介護スタッフ、さらに地域医療施設や地域行政との“連携システム”で運営されていることが特徴です。


外来診療における感染症の治療と予防の問題と対応―呼吸器感染症を中心に― [薬学の時間]
2007/11/01(木) 17:05

薬学の時間
2007年11月1日放送
「外来診療における感染症の治療と予防の問題と対応―呼吸器感染症を中心に―」
桜みちクリニック院長
永武 毅

院外感染症における今日的問題
 今日、外来診療における感染症は深刻な耐性菌激増の前に、抗菌化学療法が難治化している。呼吸器感染症について言えば、呼吸器親和性病原細菌の耐性菌増加の背景に、最大のキャリアーである小児への抗菌薬投与があげられる。ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)が1990年代に右肩上がりに増加した裏には、抗菌薬を甘く服用しやすくした企業戦略の成功がある。現実に子供に使われていない抗菌薬の耐性化は、院外発症の呼吸器感染症の領域ではそれほど進んでいないのである。耐性菌蔓延の時代の抗菌化学療法は有用性の追求と同時に耐性菌を増加させない投与法の徹底が求められる。
 呼吸器感染症の予防戦略の再構築にもしっかりと取り組む必要がある。本日は今日、私どもが直面している耐性菌感染症の治療と予防の問題について、呼吸器感染症を中心に述べてみたいと思う。


学薬アワー「鳥インフルエンザと学校薬剤師」 [薬学の時間]
2007/08/23(木) 00:00

薬学の時間
2007年8月23日放送分
学薬アワー「鳥インフルエンザと学校薬剤師」
日本学校薬剤師会常務理事
佐々木 吉幸

はじめに
 現在、鳥インフルエンザは、東南アジアを中心にアフリカ、中東、ヨーロッパへと流行が拡大しており、各地で様々な対策が取られています。今日は、「鳥インフルエンザと学校薬剤師」というタイトルで次の四つのことについてお話します。
 まず、鳥インフルエンザとはどのようなものか?
 次に、日本や世界での鳥インフルエンザの発生状況はどうなっているのか?
 三つ目に、現在、学校保健法においては鳥インフルエンザをどのように位置づけ、対策を立てているのか?
 最後に、実際に、学校薬剤師としてどのような対策を行えば良いのか?
 です。


学薬アワー「プールの衛生管理について」 [薬学の時間]
2007/07/24(火) 00:00

薬学の時間
2007年7月24日放送分
学薬アワー「プールの衛生管理について」
兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授
鬼頭 英明

プールを介した感染症と衛生管理の必要性
 夏場になると、学校のプールからは子どもたちの楽しそうな声が響いてきます。しかしながら、いったん学校プールで事故が起きたり、感染症が拡がったりすると楽しいはずのプールも一転して楽しくなくなってしまいます。
 2006年7月、埼玉県ふじみ野市の市営プールで小学校2年の女子児童が、流水プールの吸水口に吸い込まれ、亡くなる事故が発生しました。


学薬アワー「ノロウイルス・ロタウイルス」 [薬学の時間]
2007/02/20(火) 00:00

薬学の時間
2007年2月20日放送
学薬アワー「ノロウイルス・ロタウイルス」
日本学校薬剤師会常務理事
石川 哲也

はじめに
 ノロウイルスやロタウイルスが、乳幼児の感染性胃腸炎として注目されています。昨年から今年にかけては、ノロウイルスが老人福祉施設などを中心に猛威をふるいました。これらのウイルスは感染症法の第5類感染症の感染性胃腸炎関連ウイルスとして感染症発生動向調査の中で定点把握により集計されています。秋から年末にかけてノロウイルスが猛威をふるい、1月から4月にかけてはロタウイルスが主となります。特にノロウイルスは学校給食で集団食中毒を起こすことがあります。


耐性菌を出さないための抗菌薬使用ストラテジー [薬学の時間]
2006/12/07(木) 00:00

薬学の時間
2006年12月7日放送分
「耐性菌を出さないための抗菌薬使用ストラテジー」
帝京大学医学部附属病院外科教授
福島 亮治

抗菌薬のサイクリングとミキシング
 抗菌薬・抗生物質を多量に使用すると、各種耐性菌が増加することは、ペニシリンが開発されて程なく、これに耐性化した黄色ブドウ球菌が認められて以来、これまでの数々の歴史的事実が証明しています。特定の抗菌薬を使用することで、それに対する耐性菌が増えることは、ある意味では宿命的なことともいえますが、偏った抗菌薬の使用による、いわゆるantibiotic pressure(薬剤耐性菌の選択圧)は、特定の耐性菌による院内感染の原因となりやすいことが知られています。