最近の副作用情報から「医薬品・医療機器等安全性情報No.260」 [薬学の時間]
2009/10/29(木) 00:00

薬学の時間
2009年10月29日放送分
最近の副作用情報から「医薬品・医療機器等安全性情報No.260」
厚生労働省医薬食品局安全対策課
土井 研治

 みなさん、こんばんは。厚生労働省医薬食品局安全対策課でございます。本日は、本年8月26日に発刊いたしました「医薬品・医療機器等安全性情報」第260号から、主な掲載内容についてご紹介いたします。
 第260号では、1番目として「三環系、四環系抗うつ薬等と攻撃性等について」、2番目として「重要な副作用等に関する情報について」、3番目として「使用上の注意の改訂について」、4番目として「市販後調査の対象品目一覧」が掲載されています。


がん疼痛緩和における鎮痛補助薬の役割 [薬学の時間]
2009/08/04(火) 00:00

薬学の時間
2009年8月4日放送分
「がん疼痛緩和における鎮痛補助薬の役割」
順天堂大学麻酔科学・ペインクリニック講座先任准教授
井関 雅子

はじめに
 みなさんこんばんは。私は順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座の井関雅子でございます。本日は、がんの痛みに対する、鎮痛補助薬の役割について、お話をさせていただきます。
 一般的には鎮痛補助薬と申しますと、まず、抗うつ薬や抗てんかん薬、NMDA(N-methyl-D-aspartate)受容体拮抗薬、抗不整脈薬、などを挙げることができます。しかし残念ながら、どれもこれも本邦において、痛みに関する保険適応はございません。さらに、がんに対する鎮痛補助薬と言ったときには、さらに、ステロイド、ビスフォスフォネート製剤、漢方薬など幅広く取り扱ったものもあります。


転倒に注意すべき薬剤 [薬学の時間]
2009/06/02(火) 00:00

薬学の時間
2009年6月2日放送分
「転倒に注意すべき薬剤」
東京大学医学部附属病院 薬剤部 薬品情報主任
大野 能之

はじめに
 転倒は高齢者において重大な有害事象の一つであり、わが国の在宅高齢者における年間の転倒発生率は約15~20%にも及ぶことが報告されています。施設入居の高齢者における転倒発生率は約10~40%と幅がありますが、これは、入居している高齢者の健康度や自立度、施設の転倒防止対策の取り組みなどの違いが影響していると考えられます。そして、高齢者の転倒では6%程度が骨折をきたし、大腿骨頚部骨折は1%程度に発生していると推定されています1)。


疼痛治療における抗うつ薬の役割 [薬学の時間]
2007/08/14(火) 00:00

薬学の時間
2007年8月14日放送
「疼痛治療における抗うつ薬の役割」
宮崎大学医学部臨床神経科学講座教授
石田 康

はじめに
 従来、痛み、とりわけ慢性疼痛の治療に抗うつ薬が使用され、患者さんに恩恵をもたらしてきたことは、多くの臨床医が認める事実であると思います。国際疼痛学会によると、痛みとは以下のように定義されています。「組織の実質的ないし潜在的な傷害と関連した、あるいは、このような傷害と関連して述べられる不快な感覚的、情動的体験」。以上の定義にもあるように、程度の差こそあれ、多くの場合、痛みには情動的要因が介在します。とりわけ、痛みが慢性化すると、2次的に抑うつ状態を呈することがみられ、結果的に抗うつ薬投与の必要性が生じることが少なくありません。しかし、抗うつ薬がどのような機序を介して鎮痛作用をもたらすかについては、明らかにされていないのが現状です。
 今日は、疼痛治療における抗うつ薬の一般的な適応をお話しするとともに、主に過去の基礎研究から得られた知見および、臨床経験に基づいて考えられた、疼痛治療における抗うつ薬の役割について、簡単に触れてみたいと思います。


抗うつ薬による賦活症候群 [薬学の時間]
2006/12/12(火) 00:00

薬学の時間
2006年12月12日放送分
「抗うつ薬による賦活症候群」
杏林大学保健学部教授
田島 治

賦活症候群とはどのようなものか
 新規抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は、今日ではうつ病や種々の不安障害の患者様の第1選択薬として、広く使用されております。有効で安全性に優れた「使いやすい」抗うつ薬という認識のもと、わが国でも精神科の専門医に限らず、一般の診療医にも広く用いられております。