日本脳炎の現状と新しい日本脳炎ワクチン [薬学の時間]
2009/07/02(木) 00:00

薬学の時間
2009年7月2日放送分
「日本脳炎の現状と新しい日本脳炎ワクチン」
福岡市立西部療育センター長
宮崎 千明

はじめに
 2005年5月に日本脳炎ワクチンの接種を国が積極的に勧めることを控えてから4年が過ぎました。一方、今年6月に新しい日本脳炎ワクチンが発売されました。今日は、日本脳炎の現状と日本脳炎ワクチンについて述べたいと思います。


Hibワクチンについて [薬学の時間]
2009/04/07(火) 00:00

薬学の時間
2009年4月7日放送分
「Hibワクチンについて」
千葉大学小児科講師
石和田 稔彦

はじめに 
 Hibワクチンは、20年ほど前から世界の多くの国々で使用され、その結果、髄膜炎をはじめとするHibによる感染症はほとんどなくなり、劇的な効果をあげています。一方、日本でもようやく厚生労働省の認可が下り、2008年12月19日から、接種可能となりました。これは、私たち小児科医が長年待ち望んでいたことです。今日は、Hibワクチンを取り上げ、このワクチンがどのような病気を予防するのか、実際どのように接種するのかを中心に解説したいと思います。


渡航者におけるワクチン接種の優先度 [薬学の時間]
2008/05/01(木) 14:40

薬学の時間
2008年5月1日放送
「渡航者におけるワクチン接種の優先度」
新山手病院第二内科長
木村 幹男

罹患の頻度と疾患の重篤度からワクチン接種の優先度を考える
 途上国へ出かける場合には感染症のリスクが高まりますが、これらの感染症には種々のものがあります。感染症にかかるのを防ぐには、それぞれの感染経路を十分に理解して行動上の注意をするのが基本となりますが、リスクが高い場合には、他の手段を併用することも重要となります。たとえば、マラリアの場合には予防内服などによる抗マラリア薬の使用、ワクチンがある疾患ではその接種を検討することになります。今回お話するのはワクチン接種についてですが、これは3種類に分けて考えると便利です。


細菌性髄膜炎予防ワクチン [薬学の時間]
2008/03/18(火) 00:00

薬学の時間
2008年3月18日放送分
「細菌性髄膜炎予防ワクチン」
国立病院機構三重病院国際保健医療研究室長
中野 貴司

細菌性髄膜炎は小児での発生が高い重篤な疾患
 細菌性髄膜炎は、私たちの生命機能をつかさどる脳の周囲、すなわち中枢神経に病原細菌が侵入して起こる重症疾患です。抗菌薬療法や各種治療が進歩した現代においても、生命を脅かし、後遺症につながることのある病気です。また、幸運にうまく治る場合でも長期の入院による集中的な治療が必要となり、患者や家族の負担は多大です。そして細菌性髄膜炎は小児での発症頻度が高く、子供たちの豊かな未来がこの病気によって妨げられるのはぜひとも避けたいものです。


増加する成人の百日咳 [薬学の時間]
2007/12/13(木) 00:00

薬学の時間
2007年12月13日放送
「増加する成人の百日咳」
国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官
安井 良則

百日咳の症状と治療
 本日は百日咳のお話をします。百日咳とは、好気性のグラム陰性桿菌である百日咳菌(Bordetella pertussis)の感染を原因とする急性の呼吸器感染症です。特有のけいれん性の咳発作である痙咳発作を特徴としており、母親からの移行抗体が有効に働かないために乳児期早期から罹患する可能性があり、ことに生後6カ月以下では死に至る危険性がある疾患です。


厚生労働省アワー「ワクチン産業ビジョン」 [薬学の時間]
2007/10/25(木) 16:59

薬学の時間
2007年10月25日放送
厚生労働省アワー「ワクチン産業ビジョン」
厚生労働省医薬食品局血液対策課
倉吉 紘子

はじめに
 厚生労働省血液対策課の倉吉です。本日は、「ワクチン産業ビジョン」というタイトルで、お話をさせていただきます。厚生労働省では、2007年3月に「ワクチン産業ビジョン」を作成し公表しました。本日は、日本のワクチンの現状と、この「ワクチン産業ビジョン」についてお話をさせていただきたいと思います。


ワクチンの副反応と臨床対応 [薬学の時間]
2007/06/12(火) 19:00

薬学の時間
2007年6月12日放送
「ワクチンの副反応と臨床対応」
労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理
濱田 篤郎

ワクチン副反応の発生機序
 近年、国民の間で感染症への関心が高まっており、小児科だけでなく内科領域でもワクチン接種を行う機会が増しています。こうしたワクチンとしては、冬場のインフルエンザワクチンや海外渡航時のトラベラーズワクチンの接種などがあげられます。
 ワクチン接種にあたっては、副反応の発生が危惧されるところですが、最近のワクチンは、副反応を軽減させるために多くの改良がなされており、アナフィラキシー反応や脳炎など、重篤な副反応の発生は極めてまれになりました。その一方で、接種部位の局所反応や発熱などの全身反応は、少なからず発生するものです。そこで本日は、ワクチン接種にともなう副反応と臨床的対応について解説します。


インフルエンザワクチン接種後の経過観察 [薬学の時間]
2007/02/01(木) 14:55

薬学の時間
2007年2月1日放送
「インフルエンザワクチン接種後の経過観察」
静岡徳洲会病院小児科部長
河原 秀俊

インフルエンザワクチンの安全性は高いが、接種後の経過観察は必要
 インフルエンザワクチン接種後の経過観察に関して、以下のような質問をいただくことがある。
 「現在、貴内科診療所ではインフルエンザワクチン接種後はアナフィラキシーショック等の観察目的で30分間院内観察を行っているが、多くの医療機関では観察を行っていないのが現状のようである。貴診療所は待合室も狭いうえに、この時期は混雑して待ち時間が長くなり患者にも不評で、風邪やインフルエンザで多くの患者も来院すること、隔離室もないことから30分間待機してもらう間に感染することも心配である。インフルエンザワクチン接種後に起こるアナフィラキシー等の重篤な副反応の頻度が低いことより、30分間の院内観察を省略あるいは簡略することは可能か」