女性の尿もれ・頻尿 [薬学の時間]
2009/09/03(木) 00:00

薬学の時間
2009年9月3日放送分
「女性の尿もれ・頻尿」
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長
奥井 伸雄

 今日は、女性の尿漏れ・頻尿というテーマでお話をいたします。
 最近になり、女性の尿漏れや頻尿が大変注目されてきました。多くの症状は、尿意を感じると、すぐにトイレに行かないと間に合わないというものや、何度も何度もトイレへ行くことで、生活の質が下がっているというものです。
 具体的には、「観劇に誘われたけど、トイレの回数が多いので見に行けない」とか、「台所で水仕事をしていたら、急に尿意を感じてしまう。外出ができず、引きこもりになった」というものです。


腎尿管結石 [薬学の時間]
2008/07/10(木) 00:00

薬学の時間
2008年7月10日放送分
「腎尿管結石」
帝京大学医学部附属溝口病院泌尿器科教授
関根 英明

食事の欧米化で増える腎尿管結石とその治療
 腎尿管結石は、尿の中に含まれるカルシウムやリンあるいは尿酸などが結晶化し、腎臓や尿管で結石になる病気です。尿の通り道にできるところから尿路結石とも呼ばれます。結石が腎臓から尿管、さらに尿管から膀胱に移動するときに詰まると、背中から脇腹にかけて激しい痛みが起こります。これが尿管結石の疝痛発作と言われるもので、いろいろな痛みのなかでも最も激しく耐えがたいと言われています。また、いつも激痛があるとは限らず、血尿が出るだけの場合もあります。


泌尿器科領域におけるSTD [薬学の時間]
2008/04/15(火) 00:00

薬学の時間
2008年4月15日放送分
「泌尿器科領域におけるSTD」
神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野講師
田中 一志

はじめに
 STDはsexually transmitted diseases、性感染症の略で、性的接触によって伝染する感染症の総称です。その数は寄生虫から細菌、ウイルスまで20種類を超え、HIV感染症、ウイルス性肝炎など性器以外に症状を有する疾患も含まれます。泌尿器科領域での対象疾患は男性の外性器に症状を有するもので、主には尿道炎、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマです。その頻度について、我々が行った2000年の兵庫県における男性STDの調査では、尿道炎が83%と大部分を占め、以下性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒の順でした。2006年には、日本性感染症学会およびCDC(米国疾病管理予防センター)から、STDに関するガイドラインがそれぞれ発表されました。今回、泌尿器科領域STDについて、これらの内容をふまえ概説します。


早期前立腺癌の治療 [薬学の時間]
2008/02/05(火) 00:00

薬学の時間
2008年2月5日放送分
「早期前立腺癌の治療」
東京慈恵会医科大学泌尿器科教授
頴川 晋

早期前立腺癌の治療方針決定のポイント
 本日は前立腺癌の治療、特に早期前立腺癌の治療を中心にお話いたします。
 早期前立腺癌の治療方針の決定には、正確な病状の把握が不可欠であることは言うまでもありません。根治、すなわち完全に治そうという適応も拡大され、個々の状況に応じて、より良い治療法を選択するために正確な予後予測をしよう、治療前に「リスク」を分類し、それに応じた治療法を検討しようという考え方が昨今の前立腺癌診療上の主流となっています。さらには全世界的な前立腺癌診断頻度の増加傾向とともに、治療成績の視点からのみならず、コスト、合併症・副作用、毒性、生活の質への影響をも考慮して一次治療法の選択を決定するといった傾向も顕著となってきています。進み方が遅く、罹患率が疾患による死亡率を大幅に凌駕する前立腺癌において、治療成績とのプラスマイナスを考慮し、最終的にどれほどの利益が得られるかを、治療選択時に十二分に考慮するということが重要であるとされています。


副作用として「排尿障害」が報告されている薬剤 [薬学の時間]
2007/02/06(火) 00:00

薬学の時間
2007年2月6日放送分
副作用として「排尿障害」が報告されている薬剤
NTT東日本関東病院薬剤部長
折井 孝男

下部尿路とその機能
 従来、排尿障害として分類されていた疾患が、2002年の国際禁制学会の用語委員会報告において、下部尿路の異常を「下部尿路機能障害」と新たに定義がなされました。この下部尿路機能障害は、日常の行動に支障を来し患者のQOLを低下します。下部尿路機能障害は、現在の高齢化社会において、患者数の増加は明らかです。しかしながら、患者の疾患に対する理解度、治療の参画については、決して満足できるものではありません。