過眠症の診断と治療 [薬学の時間]
2007/02/13(火) 15:14

薬学の時間
2007年2月13日
「過眠症の診断と治療」
東京慈恵会医科大学精神医学講座講師
小曽根 基裕

過眠症と眠気の評価法
 過眠は、強い眠気のため覚醒の保持が困難で、日中望ましくない場面で眠ってしまう状態を示す。注意・集中力・精神作業能力などの低下を引き起こし、倦怠感、食欲低下、抑うつ感など身体的・精神的障害を伴う。過眠症hypersomniaとは、3か月以上にわたり日中の居眠りを反復した結果、社会的支障を来した状態を呼ぶ。過眠を来す疾患は、睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー、反復性過眠症、特発性過眠症、月経随伴睡眠障害、むずむず脚症候群、概日リズム障害、うつ病、薬物使用、睡眠不足症候群、長時間睡眠者など様々な疾患があげられる。原因により「夜間睡眠量の不足や質の悪化が原因となる疾患(睡眠時無呼吸症候群、睡眠不足症候群など)」と、「夜間睡眠の質とは無関係に睡眠機構自体の異常により生じる疾患(狭義の過眠症)(ナルコレプシー)」に大別される。過眠症の鑑別診断については内山らのフローチャート1)を参考にされたい。