在宅でできる症状緩和のこつ [薬学の時間]
2010/05/01(土) 16:32

薬学の時間
2010年4月8日放送分
在宅でできる症状緩和のこつ
関本クリニック院長
関本 雅子

平成20年度、兵庫県のがん在宅看取り率は12.3%であり、全国一位になりました。私は、その兵庫県神戸市で「在宅ホスピス」を主に開業して8年になります。癌の症状緩和に関する考え方は、施設型ホスピスも在宅医療も基本的には変わりませんが、在宅緩和ケアを8年してまいりました中で気づいた痛みの緩和の「こつ」をお話しさせていただきます。


保険薬局で実践すべき感染管理 [薬学の時間]
2009/12/01(火) 00:00

薬学の時間
2009年12月1日放送分
「保険薬局で実践すべき感染管理」
大阪ファルマ・プランなぎさ薬局
森 吉男

 みなさん,こんにちは。大阪ファルマ・プラン,なぎさ薬局の森と申します。本日は「保険薬局で実践すべき感染管理」というテーマでお話しします。
 はじめに,近年,保険薬局の薬剤師の活動範囲は薬局内だけに留まらず,在宅患者宅へ訪問する機会も増えています。基本的に薬剤師は患者の身体に直接触れる機会はありませんが,薬局窓口での与薬時,インスリンや吸入剤などのデバイス指導時,在宅患者宅で保管されている薬の確認時,傷創の確認時など患者自身や患者が触れたものに接触する機会も多くあります。


転倒に注意すべき薬剤 [薬学の時間]
2009/06/02(火) 00:00

薬学の時間
2009年6月2日放送分
「転倒に注意すべき薬剤」
東京大学医学部附属病院 薬剤部 薬品情報主任
大野 能之

はじめに
 転倒は高齢者において重大な有害事象の一つであり、わが国の在宅高齢者における年間の転倒発生率は約15~20%にも及ぶことが報告されています。施設入居の高齢者における転倒発生率は約10~40%と幅がありますが、これは、入居している高齢者の健康度や自立度、施設の転倒防止対策の取り組みなどの違いが影響していると考えられます。そして、高齢者の転倒では6%程度が骨折をきたし、大腿骨頚部骨折は1%程度に発生していると推定されています1)。


在宅における死を見すえた時期の精神面の支援 [薬学の時間]
2009/05/14(木) 00:00

薬学の時間
2009年5月14日放送分
「在宅における死を見すえた時期の精神面の支援」
ふじ内科クリニック院長
内藤 いづみ

はじめに
 医療制度が整わず、社会的理解度がまだまだ乏しい時から、「在宅ホスピスケア」の実践と啓蒙が、自分の医療者としての使命だと思い、ずっと20年以上歩んできました。ですから「在宅ホスピス医」と紹介されることも多いです。最近社会も医療制度も変化し、「在宅ホスピスケア」が普及する下地が整ってきています。何より国の方針の下に、病院でできる治療が終了した重症患者さんが、どんどん家に戻される事態になっています。在宅ケアやホスピスケアについて「知りません。分かりません。」それでは済まないのです。ですからこの放送を通じて、皆様にいのちに寄り添う意味といのちを支える実践について、理解を深めていただければ幸いです。


地域緩和ケアチームにおける保険薬局の役割 [薬学の時間]
2009/03/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年3月10日放送分
「地域緩和ケアチームにおける保険薬局の役割」
うえまつ調剤薬局
轡 基治

在宅へ移行している緩和ケア 
 日本における年間の総死亡者数は現在約115万人ほどですが、今後約30年の間増加していくと予測されていまして、2038年には約170万人に達するといわれています。がんによる死亡者数についても、同様に増加していくものと思われます。


在宅における死を見すえた時期の家族のケア [薬学の時間]
2009/03/05(木) 00:00

薬学の時間
2009年3月5日放送分
「在宅における死を見すえた時期の家族のケア」
名古屋大学医学部保健学科がんプロフェッショナル養成プラン特任講師
阿部 まゆみ

在宅医療における薬剤師の役割
 いま、医療現場ではがん医療に関しては変化をしております。これまでであれば施設で行われた医療が在宅へとシフトしております。それらを可能にするという意味では、がん医療に携わる医師・看護師だけでなく、薬剤師のみなさんの活動・協力が必要とされています。症状緩和によるQOL、それから患者さんご家族のケアが中心になってきます。その中心におきながら在宅でということになりますと、それを実際病院と同じような治療を地域でもやっていただくという意味では、そのあたりが重要なポイントになるかと思います。


日薬アワー「平成21年度介護報酬等の改定について」 [薬学の時間]
2009/02/24(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月24日放送分
日薬アワー「平成21年度介護報酬等の改定について」
日本薬剤師会常務理事
木村 隆次

他職種との連携と介護報酬改定
 日本薬剤師会の常務理事をしております木村です。本日は、平成21年度介護報酬改定に関する審議報告、また決まった報酬の単位を報告させていただきます。
 平成21年度介護報酬改定に関する審議報告書は、平成20年12月12日に社会保障審議会介護給付費分科会においてまとめられました。また、同じく12月26日に告示案の諮問答申がされ、給付費分科会から社会保障審議会に報告され答申という形になりました。


在宅における褥瘡ケアと薬剤師 [薬学の時間]
2009/02/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月10日放送分
「在宅における褥瘡ケアと薬剤師」
愛知県褥瘡ケアを考える会代表  
水野 正子

生活を服薬の視点からアセスメントする
 わが国は世界の歴史上、これまでにない速度で高齢化社会を迎えようとしています。 高齢になると褥瘡発生のリスクは高くなり、患者数の増加が予想されます。褥瘡治療は何よりもまず、発生原因を取り除くことが必要です。それをしないと、せっかくの治療も効果がないばかりか、褥瘡が悪化していく原因にもなります。発生原因は患者さんそれぞれの生活に深く関わっていますので、適正な薬剤選択に先立って、生活をアセスメントすることが大切です。これまで薬剤師はくすりという「モノ」に対して関わることがほとんどでしたが、在宅医療では「ヒト」にも関わる必要があります。同時に他職種とも連携して薬剤師としての専門性を発揮しなければなりません。褥瘡治療薬の適正使用に関わると同時に、薬剤の生活への影響という視点がプラスされれば、他職種にない切り口で褥瘡の改善に貢献できると考えます。


在宅医療における薬局薬剤師の役割 [薬学の時間]
2008/12/04(木) 00:00

薬学の時間
2008年12月4日放送分
「在宅医療における薬局薬剤師の役割」
日本薬剤師会職能対策委員会高齢者・介護保険等検討会委員長
萩田 均司

薬剤師も看取りのできる医療人へ
 薬学の時間をお聴きの皆様こんにちは。薬局つばめファーマシーの萩田均司と申します。今年も残すところあとわずかになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか? 本日は、「在宅医療における薬局薬剤師の役割」というテーマで、薬剤師が在宅医療の現場でどのような役割をすればよいのかを、私の経験を交えてお話ししたいと思います。


在宅における感染症治療の現状と問題点 [薬学の時間]
2007/12/06(木) 18:05

薬学の時間
2007年12月6日放送
「在宅における感染症治療の現状と問題点」
中浜医院院長
中浜 力

在宅での感染症対策は混乱している
 わが国では人口構成の高齢化により、平成18年度での全国の寝たきり老人数は140万人と推計されており、さらに平成22年には170万人に増加すると予測されています。このような在宅患者の医療・介護は、旧来の往診医療とはまったく異なり、現在は開業医主体の医師と訪問看護師、訪問薬剤師、ケアマネジャー、ヘルパーなど介護スタッフ、さらに地域医療施設や地域行政との“連携システム”で運営されていることが特徴です。


心不全の在宅医療について [薬学の時間]
2007/03/06(火) 00:00

薬学の時間
2007年3月6日
「心不全の在宅医療について」
高知大学医学部老年病科助教授
西永 正典

増加する高齢者の心不全
 先進諸国では高齢の心不全患者数が著しく増加し、今や高齢者の心不全は医学領域にとどまらず、社会・経済問題にまで及んでいます。米国では、約500万人が心不全に罹患、毎年55万人が新たに発症し、特に高齢者では、その頻度は1,000人に10人程度にも達しているといわれています。さらにこの20年間で心不全による入院数は2.65倍、死亡数は2.48倍に増加しました。最近の米国フラミンガム心臓研究の報告によると、医学、薬学の発達に伴い心不全発症後の死亡率は過去50年間で約3分の1に低下したとのことです。しかし、それは、逆に高齢者の心不全患者数や入院数が増加したことを意味します。