薬剤性浮腫の病態とマネージメント [薬学の時間]
2007/03/15(木) 00:00

薬学の時間
2007年3月15日放送
「薬剤性浮腫の病態とマネージメント」
神戸大学大学院医学系研究科老年内科学教授
横野 浩一

はじめに
 一般に、体液は細胞外液と細胞内液に分けられ、細胞外液はさらに組織間液と血漿に分けられます。浮腫とはこの組織間液が増加した状態のことです。組織間液が2~3ℓ以上増加すると、臨床的に浮腫として、皮下、特に組織間隙が粗で組織圧の低い部分、たとえば眼瞼、手指、外陰部などに認められます。また、重力の負荷がかかる部に強く認められ、通常は下腿に、長期臥床している場合は体の背面に認められます。浮腫が高度になってくると、胸水、腹水、心嚢液として臨床的に問題を生ずることになります。