創傷被覆材について [薬学の時間]
2009/07/09(木) 00:00

薬学の時間
2009年7月9日放送分
「創傷被覆材について」
石岡第一病院傷の治療センター長
夏井 睦

湿潤治療とは 
 創傷被覆材について説明する前に、そもそも創傷被覆材とはどんな治療に使用するものなのかを説明しなければわかりにくいと思います。創傷被覆材とは私が10年ほど前に始めた湿潤治療に必要な治療材料で、この治療は「傷を乾かさない」、「傷を消毒しない」というシンプルな傷やヤケドの治療方法です。この「傷を乾かさない」という目的に最適な治療材料が創傷被覆材なのです。


毛虫皮膚炎の対策と応急処置 [薬学の時間]
2009/06/04(木) 00:00

薬学の時間
2009年6月4日放送分
「毛虫皮膚炎の対策と応急処置」
兵庫医科大学皮膚科学准教授
夏秋 優

はじめに
 一般にチョウやガの幼虫には、体の全体が毛で被われた「毛虫」と呼ばれるものと、毛を持たない「イモムシ」と呼ばれるものがあります。
 皮膚に触れることで皮膚炎を起こすような毒を含んだ毛を「有毒毛」というのですが、この有毒毛をもっている毛虫は非常に限られていて、ドクガやイラガ、カレハガなどのガの仲間の幼虫の、ごく一部だけです。つまり、ほとんどの毛虫の毛には毒はない、考えることができます。ですから、毛虫による被害を受けないようにするには、まず有毒の毛虫をすべて覚えて、それらを避ける必要があります。


紫外線を巡る誤解 [薬学の時間]
2009/05/07(木) 00:00

薬学の時間
2009年5月7日放送分
「紫外線を巡る誤解」
気象業務支援センター専任主任技師
村山 貢司

紫外線とは
 はじめに、紫外線とはどのようなものかについて話をしましょう。
 太陽から来る光の中には様々なものがあります。通常私たちの目に見えるのが可視光線といわれるもので、赤から紫までの7つの色でできています。虹がかかった時には普段は混じり合って見えない色がはっきりします。赤よりも波長の長い光が赤外線です。これは私たちの目には見えません。炭火の遠赤外線効果でおなじみのように、赤外線は私たちの体を温めてくれます。天気予報でおなじみの気象衛星も、この赤外線を利用しています。逆に紫よりも波長の短い光が紫外線で、こちらも人間の目で見ることはできません。 


シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(2)スティーブンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症 [薬学の時間]
2009/03/19(木) 00:00

薬学の時間
2009年3月19日放送分
シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(2)
「スティーブンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症」
愛媛大学皮膚科学教室教授
橋本 公二

はじめに
 Stevens-Johnson syndromeスティーブンス・ジョンソン症候群(以下SJSと略します)とtoxic epidermal necrolysis中毒性表皮壊死症(以下TENと略します)、この二つの疾患は、薬剤性過敏症症候群(DIHS)と並ぶ代表的な重症薬疹です。その特徴として、皮膚の剥離、すなわち皮膚が剥がれることがあげられ、重症の場合は全身の皮膚が剥がれて重症のやけどのようになります。


シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(1)薬剤性過敏症症候群 [薬学の時間]
2009/02/12(木) 00:00

薬学の時間
2009年2月12日放送分
シリーズ 重篤副作用疾患別対応マニュアル(1)
「薬剤性過敏症症候群」
愛媛大学皮膚科学教室教授
橋本 公二

DIHSは原因薬剤投与中止後も進行・再発を繰り返す特異な薬疹
 本日は、薬剤性過敏症症候群(DIHS)についてお話ししたいと思います。
 DIHSはdrug-induced hypersensitivity syndromeの頭文字をとったもので、当初hypersensitivity syndromeという名称が使われていましたが、hypersensitivity syndromeの名称があいまいであること、薬剤性ということを明確にしようということ、またヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の再活性化を伴うという疾患概念を強調しようということ、などの理由により8年ほど前に、我々が提唱したものです。現在では本邦のみならず、海外でも使われるようになっています。


在宅における褥瘡ケアと薬剤師 [薬学の時間]
2009/02/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月10日放送分
「在宅における褥瘡ケアと薬剤師」
愛知県褥瘡ケアを考える会代表  
水野 正子

生活を服薬の視点からアセスメントする
 わが国は世界の歴史上、これまでにない速度で高齢化社会を迎えようとしています。 高齢になると褥瘡発生のリスクは高くなり、患者数の増加が予想されます。褥瘡治療は何よりもまず、発生原因を取り除くことが必要です。それをしないと、せっかくの治療も効果がないばかりか、褥瘡が悪化していく原因にもなります。発生原因は患者さんそれぞれの生活に深く関わっていますので、適正な薬剤選択に先立って、生活をアセスメントすることが大切です。これまで薬剤師はくすりという「モノ」に対して関わることがほとんどでしたが、在宅医療では「ヒト」にも関わる必要があります。同時に他職種とも連携して薬剤師としての専門性を発揮しなければなりません。褥瘡治療薬の適正使用に関わると同時に、薬剤の生活への影響という視点がプラスされれば、他職種にない切り口で褥瘡の改善に貢献できると考えます。


紫外線の有益性と有害性 [薬学の時間]
2007/08/09(木) 15:36

薬学の時間
2007年8月9日放送
「紫外線の有益性と有害性」
磯村クリニック院長
磯村 知子

紫外線の特徴とその有害作用
 美白ブームなどから紫外線の有害性が叫ばれていますが、まず最初に紫外線(UV)の基本的な事柄からご説明します。


白癬診療の実際 [薬学の時間]
2007/07/17(火) 15:01

薬学の時間
2007年7月17日放送
「白癬診療の実際」
埼玉県済生会川口総合病院皮膚科部長
加藤 卓朗

白癬の病型は様々あるが、足白癬が約65%を占める
 白癬は皮膚科外来患者の10%以上を占めています。さらに白癬患者は医療機関を受診しないで、放置あるいは市販薬で治療していることも多いのですが、皮膚科専門医が行った調査では日本人の20%が足白癬(いわゆる水虫)に罹患していました。このように白癬は非常に多く、日常診療で極めて重要な疾患といえます。本日は足白癬を中心に白癬の診断と治療を解説します。


小児アトピー性皮膚炎に悩む親への説明 [薬学の時間]
2007/05/01(火) 18:22

薬学の時間
2007年5月1日放送
「小児アトピー性皮膚炎に悩む親への説明」
国立成育医療センター第一専門診療部アレルギー科医長
大矢 幸弘

適切な強さのステロイドを適切な量塗ることが基本
 今日は、小児アトピー性皮膚炎に悩む親への説明を、質問と回答の形式でお話します。子供のアトピー性皮膚炎に悩んでいる方から受ける質問は実に多いのですが、時間に限りがありますので、頻度の高いものを選んでお話しようと思います。