特定保健指導と薬局の関わり [薬学の時間]
2009/10/06(火) 00:00

薬学の時間
2009年10月6日放送分
「特定保健指導と薬局の関わり」
フローラ薬局河和田店薬局長
篠原 久仁子

 最近は薬局でも、特定検診や特定保健指導を受けた方からの相談を受けることがあると思います。今回は、メタボリックシンドロームと特定保健指導について、そして薬局での関わりについて、ご紹介したいと思います。


睡眠時無呼吸症候群 SAS [薬学の時間]
2009/04/02(木) 00:00

薬学の時間
2009年4月2日放送分
「睡眠時無呼吸症候群 SAS」
虎の門病院睡眠センター長
成井 浩司

はじめに
 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)は、文字通り睡眠中に呼吸停止が断続的に繰り返される病態である。大きくは、上気道の閉塞によって起こる閉塞型(Obstructive sleep apnea syndrome; OSAS)と、中枢からの呼吸ドライブの低下に伴って生じる中枢型に分けられるが、一般人口におけるSASは、ほとんど閉塞型である。


NR(栄養情報担当者)と特定保健指導 [薬学の時間]
2008/11/18(火) 00:00

薬学の時間
2008年11月18日放送分
「NR(栄養情報担当者)と特定保健指導」
城西国際大学薬学部臨床栄養学教室教授
太田 篤胤

特定健康診査・特定保健指導 施行の背景
 本年度(平成20年)から、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)とそれに続く保健指導の制度が施行されました。本日はこの制度が施行された背景と概要、そしてすでに指摘され始めている問題点について紹介させていただくとともに、メタボリックシンドローム対策商品として市場を拡大している特定保健用食品(いわゆるトクホ)の動向と、これらについての専門的な知識を有する栄養情報担当者NRの活用についてお話ししたいと思います。


生活習慣病に関与する肥満とBMI [薬学の時間]
2008/07/22(火) 00:00

薬学の時間
2008年7月22日放送分
「生活習慣病に関与する肥満とBMI」
大手前病院名誉院長・大阪大学名誉教授
垂井 清一郎

エネルギーとして使われない糖と脂肪は、すべて脂肪として蓄えられる
 私どもが生きているということは、絶え間なく身体の中で化学的な反応が進行しているということでありますが、最も基本的な化学反応は、すべての原動力である生命活動のエネルギーを産み出す反応です。エネルギー産生のために主として利用されるのが糖質、これは含水炭素ともいいますが、その糖質と脂肪です。状況によってはたんぱく質、アミノ酸もエネルギー産生に使われることがありますが、こちらはむしろ身体を組み立てる構成材料であり、こちらを燃やす場合というのは、材料がたいそう余ってしまった場合とか、素材が少し古くなって、差し替えることになったときとか、そのような場合が多く、やはりエネルギー生産の本命は糖と脂肪を燃料とする反応です。


胃食道逆流症と肥満 [薬学の時間]
2007/09/11(火) 16:11

薬学の時間
2007年9月11日放送
「胃食道逆流症と肥満」
守口敬任会病院副院長
阪口 正博

胃食道逆流症とその原因
 近年、胃食道逆流症(GERD)への関心は高く、学術誌ばかりでなく商業誌においてもGERDについての特集や論文をよく認めます。GERDは、「胃食道逆流による身体的合併症や逆流関連症状により、健康な生活を障害しているもの」と定義されます。すなわち、胃内容物が食道に逆流することにより、様々な愁訴を訴える疾患の総称です。逆流するものとして最も問題になるものは胃酸であり、定型的な症状は胸やけや呑酸であるため、GERDの治療には、プロトンポンプインヒビター(PPI)やH2ブロッカーなど酸分泌抑制剤が第一選択として用いられるわけです。それ以外にも非心臓性胸痛や咳・咽頭違和感など消化器症状以外の愁訴を訴えることもあります。


肥満と肝疾患の関係について [薬学の時間]
2007/07/10(火) 00:00

薬学の時間
2007年7月10日放送
「肥満と肝疾患の関係について」
久留米大学先端癌治療研究センター肝癌部門教授
上野 隆登

非アルコール性脂肪性肝疾患の特徴
 本日は肥満と肝疾患の関係についてお話しいたします。
 近年、欧米をはじめ、本邦を含むアジア諸国では生活習慣の欧米化に伴い成人の肥満者が増加しております。ちなみに本邦では、体重をメートルに換算した身長の2乗で除した値が25以上を肥満と定義されておりますが、男性では働き盛りの30歳代から、女性では50歳代から肥満者の増加が見られます。肥満者の割合をみますと、男性では30歳から70歳、女性では60歳以上で約3割を占めています。さらに、本邦では肥満学童がこの30年間で約3倍に増加しており、小学校高学年では学童の約1割を占めています。


睡眠障害が及ぼす心身への影響 [薬学の時間]
2007/05/15(火) 00:00

薬学の時間
2007年5月15日放送
「睡眠障害が及ぼす心身への影響」
秋田大学医学部神経運動器学講座教授
清水 徹男

睡眠障害は生活習慣病だけでなくうつ病のリスクを高める
 健康増進法が制定され、従来の成人病という言葉は「生活習慣病」という言葉に置き換えられました。国民の三大死因である脳卒中、癌、心臓病などがそれです。なぜ、このような名称の変更がなされたのでしょう。
 従来の成人病という言葉には、加齢の結果として必然的に生じる疾病というイメージがありました。それに対し、生活習慣病という言葉には、食事、運動、労働、喫煙、飲酒などの生活習慣の偏りが、疾病のリスクを高める病気という意味が込められています。生活習慣病を予防することは、個人の責任であるということを強調するための名称変更であるわけです。