NSAIDsの正しい用い方 [薬学の時間]
2010/10/04(月) 17:52

薬学の時間
2010年9月14日放送分
NSAIDsの正しい用い方
兵庫医科大学内科学講座リウマチ・膠原病科教授
佐野 統

 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は鎮痛、解熱、抗炎症作用をもち、非特異的に炎症を抑える薬剤です。その歴史は、1899年に発売されたアスピリンに始まります。その適応症には関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症などのリウマチ性疾患、術後の疼痛などの疼痛性疾患、発熱を伴う疾患などがあり、最も使用される薬剤の一つです。ただ、従来考えられていたほど安全な薬剤ではないことも知られています。


抗リウマチ薬の治療上の留意点 [薬学の時間]
2010/06/18(金) 17:05

薬学の時間
2010年6月3日放送分
抗リウマチ薬の治療上の留意点
名古屋市立大学病院副薬剤部長
小池 香代

はじめに
 抗リウマチ薬は、古くは注射剤の金製剤に始まります。1990年代からは、関節リウマチの自然経過を変えることができる可能性がある、薬剤として、内服剤の免疫調節薬が使用されています。日本で抗がん剤のメトトレキサートに、関節リウマチの効能が追加されたのは、米国に10年遅れての1999年です。1週間単位で8mgまでの承認用量は、米国の25mgと比べて少ない投与量です。
 2003年に、関節リウマチの病態に関与する、炎症性サイトカインを選択的に抑制し、骨関節破壊抑制効果、を期待できる注射剤の生物学的製剤が誕生して以来、関節リウマチの治療は大きく進歩しています。関節リウマチの治療目標は、疼痛の緩和ではなくなり、寛解を目指すことができるように変わりました。日常生活の機能を維持できるように、抗リウマチ薬の治療を継続することが重要です。このため医療者には、患者さんが正しく抗リウマチ薬を使用できること、副作用を早期発見できるように支援する役割が求められています。本日は、抗リウマチ薬の治療上の留意点として、薬の特徴と副作用についてお話したいと思います。


抗リウマチ薬 [薬学の時間]
2007/07/03(火) 10:50

薬学の時間
2007年7月3日放送
「抗リウマチ薬」
千葉大学医学部附属病院臨床試験部副部長
花岡 英紀

メトトレキサートが抗リウマチ薬の中心的薬剤
 最近の関節リウマチの治療は、従来の疼痛の軽減から関節破壊の防止、患者さんのQOLの改善へと目標を大きく変化しています。つまり、関節破壊による様々な障害を起こさず、普通の生活をすることを治療目標としています。このため、関節リウマチの早期診断の方法が検討されるとともに、適切な時期の治療の必要性が強く言われています。早期診断の方法としては、MRIによる関節の早期の変化を発見することや、血液検査で抗CCP抗体の測定を行うことも有効性とされています。抗CCP抗体の測定に関しては本年4月から健康保険の適応となっています。