カプセル内視鏡による診断と治療 [薬学の時間]
2008/03/11(火) 00:00

薬学の時間
2008年3月11日放送
「カプセル内視鏡による診断と治療」
NTT東日本関東病院内視鏡部長兼消化器内科部長
松橋 信行

これまでの内視鏡とは全く違う「カプセル内視鏡」
 「ミクロ決死圏」という話をご存じの方も多いと思います。小さくなった人間が高性能のマシンに乗って病人の体内深く進入し、病気の治療をするというものです。つい先ごろまでこのような話はまったくのSFだったわけですが、カプセル内視鏡はこれを半ば実現したようなもので、体内に単独で潜入して画像を送信してくるというマイクロマシンです。
 内視鏡の歴史を振り返ってみますと、管の先端に小さいカメラがついた胃カメラ、グラスファイバーを使ったファイバースコープ、次いでTV画面で見える電子スコープへと進化し、性能も大幅に良くなりました。しかしこれらはどれも長い管の先端に観察装置がついている、という点では共通のものです。カプセル内視鏡はこれら従来の内視鏡とは似ても似つかぬもので、開発の経緯も全く違います。カプセル内視鏡は2000年に登場し、翌年から欧米などで実地に使われ始めました。日本でもようやく昨年厚労省の承認が下りて一般に使えるようになりました。


ダブルバルーン内視鏡検査 [薬学の時間]
2007/07/05(木) 10:53

薬学の時間
2007年7月5日放送
「ダブルバルーン内視鏡検査」
自治医科大学消化器内科部門教授
山本 博徳

ダブルバルーン内視鏡検査により小腸の検査ができるようになった
 ダブルバルーンというのは、バルーンつまり風船が二つ付いた内視鏡という意味です。ひとつの風船は内視鏡の先端に、そしてもう一つの風船は内視鏡にかぶせて使うオーバーチューブと呼ばれる柔らかい鞘状のチューブ先端についています。これらの風船で軽く腸を押さえながら、それを支点として内視鏡を挿入していく方法、それがダブルバルーン内視鏡検査というわけです。