嚥下困難者における栄養投与ルートの選択基準 [薬学の時間]
2007/09/06(木) 16:08

薬学の時間
2007年9月6日放送
「嚥下困難者における栄養投与ルートの選択基準」
昭和大学薬学部薬学教育推進センター実務実習推進室准教授
倉田 なおみ

嚥下障害があるときの栄養管理
 友達と一緒に食事をしながら楽しくおしゃべりをするとき、食べ物を飲み込むことを意識するということはまずないと思います。しかし、高齢者では、原因となる疾患がなくても、飲み込みにくさを意識することがあります。
 これは、加齢により喉頭が下降してきますので、嚥下反射時に十分に喉頭が挙上しないこと、嚥下筋の筋力が低下すること、唾液の性状・量が変化するなど、構造的原因と機能的原因が複雑にからみあって、潜在的嚥下障害ならびに嚥下障害予備群となっているからです。また、脱水は脳梗塞の原因となることが知られていますが、高齢者では体内水分量の減少により容易に脱水に傾き、これが嚥下障害につながることもあります。