胃食道逆流症と肥満 [薬学の時間]
2007/09/11(火) 16:11

薬学の時間
2007年9月11日放送
「胃食道逆流症と肥満」
守口敬任会病院副院長
阪口 正博

胃食道逆流症とその原因
 近年、胃食道逆流症(GERD)への関心は高く、学術誌ばかりでなく商業誌においてもGERDについての特集や論文をよく認めます。GERDは、「胃食道逆流による身体的合併症や逆流関連症状により、健康な生活を障害しているもの」と定義されます。すなわち、胃内容物が食道に逆流することにより、様々な愁訴を訴える疾患の総称です。逆流するものとして最も問題になるものは胃酸であり、定型的な症状は胸やけや呑酸であるため、GERDの治療には、プロトンポンプインヒビター(PPI)やH2ブロッカーなど酸分泌抑制剤が第一選択として用いられるわけです。それ以外にも非心臓性胸痛や咳・咽頭違和感など消化器症状以外の愁訴を訴えることもあります。