睡眠時無呼吸症候群と高血圧 [薬学の時間]
2010/04/16(金) 18:57

薬学の時間
2010年3月2日放送分
睡眠時無呼吸症候群と高血圧
済生会二日市病院副院長
安藤 真一

 2003年2月に居眠りによる、新幹線の駅通過事故が発生して以来、睡眠時無呼吸症候群という病名は一躍有名になりました。眠っているときに大きないびきをかいたり、呼吸が止まったりして、昼間居眠りをする人。眠気がひどく、仕事にいろいろな差しさわりをきたす人。特に、ひどく太ったいかにもメタボリック症候群と考えられる体型のおじさん。睡眠時無呼吸症候群という言葉からは、こんな事が連想されるのではないでしょうか。


痛みのない心筋梗塞 [薬学の時間]
2009/01/06(火) 00:00

薬学の時間
2009年1月6日放送分
「痛みのない心筋梗塞」
国立国際医療センター循環器科医長
樫田 光夫

糖尿病により発症する「痛みのない心筋梗塞」
 急性心筋梗塞は、心臓の周りを冠状に流れ、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が、突然血栓で詰まることで発症します。発症すると心室細動などの重症不整脈を生じることもあり、病院にたどり着く前に20~30%の方が死亡する、突然死の原因となる病気です。このような突然死を少しでも減らそうと、街角にAEDと呼ばれる除細動器が設置されるようになってきました


ACE阻害薬とARBの使い分け [薬学の時間]
2008/07/08(火) 00:00

薬学の時間
2008年7月8日放送分
「ACE阻害薬とARBの使い分け」
宏人会中央クリニック院長
竹内 和久

ACE阻害薬とARBの特徴
 レニン・アンジオテンシン系は、胎児期や新生児期の腎臓の発育や、また脱水時の生体の水・電解質代謝調節に極めて重要なホルモン系でありますが、高血圧や糖尿病という生活習慣病の病態においては腎臓や心血管系合併症の増悪因子として働いてしまいます。このレニン・アンジオテンシン系の阻害薬として用いられているのがアンジオテンシン変換酵素阻害薬とアンジオテンシン受容体阻害薬(ARB)であります。これら二つのレニン・アンジオテンシン系阻害薬の薬理作用には特異的差異が認められます。


慢性腎疾患における降圧療法について [薬学の時間]
2007/09/18(火) 00:00

薬学の時間
2007年9月18日放送分
「慢性腎疾患における降圧療法について」
古河赤十字病院院長
浅野 泰

慢性腎疾患における降圧療法の目標値
 慢性腎疾患(最近では慢性腎臓病:Chronic Kidney Disease:略してCKDと呼ばれるようになりましたが)のなかで進行悪化を示し、徐々に腎機能が低下していくような場合には、いずれは透析療法や腎移植といった末期腎不全に対する治療を受ける確率がたいへん高いことが知られています。この進行を抑制する方法には、その基礎疾患の治療が大切ですが、それ以外にもCKDの原因疾患いかんにかかわらず共通する対策として必要なものがあります。そのなかでも“血圧の管理”は、食事療法や尿蛋白抑制療法と並んで腎機能進行悪化の阻止にとって重要な位置を占めています。