腰痛に対する新たな薬物療法 [薬学の時間]
2007/11/06(火) 00:00

薬学の時間
2007年11月6日放送分
「腰痛に対する新たな薬物療法」
千葉大学大学院医学研究院整形外科学助教
大鳥 精司

エビデンスが十分でない腰痛の薬物療法
 米国では2,500万人以上が腰痛を訴えており、年間1,000億ドル以上の医療費が腰痛治療に費やされている。腰痛の生涯罹患率は85%と報告され、本邦の厚生労働省の報告においても、腰痛は男性1位、女性2位にランクされる国民愁訴である。腰痛は病因を確定できない非特異的腰痛が85%を占めると報告されている。腰痛への薬物療法に関する論文は多いが、十分なエビデンスに耐えうるものは少ない。特異的腰痛、非特異的腰痛、急性腰痛、慢性腰痛はそれぞれ発症機序や治療方針が異なるが、それを同一で論じられることも多い。今回は、最近使用されている薬物療法について述べたい。