アルツハイマー病のスクリーニングテストについて [薬学の時間]
2009/12/10(木) 00:00

薬学の時間
2009年12月10日放送分
「アルツハイマー病のスクリーニングテストについて」
神戸学院大学人間心理学科教授
博野 信次

 スクリーニングとは、「ふるい分けること」であり、疫学的には「迅速に実施可能な検査・手技を用いて、無自覚の疾病または障害を暫定的に識別すること」と定義されています。
 アルツハイマー病患者を健常者から「ふるい分ける」方法の一つとして、生化学的な方法があり、例えば、髄液中のアミロイドβ蛋白やタウ蛋白などが検討され、高い感受性と特異性をもって、健常者とアルツハイマー病患者を判別できることが報告されています。また神経画像による方法も行われており、MRIによる海馬や全脳の体積、PETによる局所ブドウ糖代謝やアミロイドβ蛋白沈着の画像化などが検討され、無症候のアルツハイマー病患者の検出に有用であることが報告されています。


漢方薬と認知症 [薬学の時間]
2009/04/14(火) 00:00

薬学の時間
2009年4月14日放送分
「漢方薬と認知症」
群馬大学保健学科基礎理学療法学教授
山口 晴保

認知症とは
 こんばんは。群馬大学医学部保健学科の山口晴保といいます。漢方薬の専門家としての立場ではなく、認知症の病理研究者であり臨床家の立場から、漢方薬の優れた効能について、抑肝散を中心にお話しさせて頂きます。認知症の人に出現する、イライラ、不安、興奮、不眠、幻視や妄想といった行動心理症状に対して抑肝散が有効なことが本邦で見いだされ、臨床の場でよく使われるようになっているからです。


日薬アワー「平成21年度介護報酬等の改定について」 [薬学の時間]
2009/02/24(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月24日放送分
日薬アワー「平成21年度介護報酬等の改定について」
日本薬剤師会常務理事
木村 隆次

他職種との連携と介護報酬改定
 日本薬剤師会の常務理事をしております木村です。本日は、平成21年度介護報酬改定に関する審議報告、また決まった報酬の単位を報告させていただきます。
 平成21年度介護報酬改定に関する審議報告書は、平成20年12月12日に社会保障審議会介護給付費分科会においてまとめられました。また、同じく12月26日に告示案の諮問答申がされ、給付費分科会から社会保障審議会に報告され答申という形になりました。


栄養と認知症 [薬学の時間]
2008/07/03(木) 15:58

薬学の時間
2008年7月3日放送
「栄養と認知症」
自治医科大学附属さいたま医療センター神経内科講師
大塚 美恵子

はじめに
 アルツハイマー病は老人斑と神経原線維変化の出現、それらによる神経細胞の消失を特徴とする変性疾患で、そのうち約95%は孤発性です。孤発性アルツハイマー病発症にはApoE-ε4などの遺伝的素因以外に、栄養・運動などの生活習慣が関連しています。生活習慣のなかでは特に食事因子が重要で、欧米の疫学調査では抗酸化ビタミン摂取不足、n-3系多価不飽和脂肪酸摂取不足がアルツハイマー病の発症に関連すると報告されています。


よく噛んでボケ予防? [薬学の時間]
2008/01/15(火) 00:00

薬学の時間
2008年1月15日放送
「よく噛んでボケ予防?」
星城大学リハビリテーション学部教授
渡邊 和子

口の機能は脳によってコントロールされている
 超高齢社会と言われる日本では、認知症をどうやって予防するかは最大の関心事です。脳年齢なる言葉までできて、いままさに脳ブームです。本日は近年クローズアップされている噛むこと(咀嚼)と脳機能、特に高齢者の認知機能との関係について、実験動物を用いた研究とヒトにおける研究の知見を紹介します。