麻疹の流行と麻疹排除計画について [薬学の時間]
2008/04/10(木) 00:00

薬学の時間
2008年4月10日放送
「麻疹の流行と麻疹排除計画について」
国立感染症研究所感染症情報センター長
岡部 信彦

定期予防接種により日本の麻疹患者数は減少したが…
 麻疹(はしか)は重症な疾患です。約3分の1に肺炎、中耳炎、急性脳炎など何らかの合併症があり、致死率は0.1~0.2%です。特異的な治療法はありません。WHOは、致死率、合併症率の高い重症疾患である麻疹を、ワクチンによってコントロール可能な疾患であると位置付け、各地域におけるゼロ発生、感染伝播の遮断(measles elimination:麻疹排除)を目標として掲げています。そして南北アメリカ大陸では2000年に麻疹排除(elimination)を達成し、維持しています。