泌尿器科領域におけるSTD [薬学の時間]
2008/04/15(火) 00:00

薬学の時間
2008年4月15日放送分
「泌尿器科領域におけるSTD」
神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野講師
田中 一志

はじめに
 STDはsexually transmitted diseases、性感染症の略で、性的接触によって伝染する感染症の総称です。その数は寄生虫から細菌、ウイルスまで20種類を超え、HIV感染症、ウイルス性肝炎など性器以外に症状を有する疾患も含まれます。泌尿器科領域での対象疾患は男性の外性器に症状を有するもので、主には尿道炎、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマです。その頻度について、我々が行った2000年の兵庫県における男性STDの調査では、尿道炎が83%と大部分を占め、以下性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒の順でした。2006年には、日本性感染症学会およびCDC(米国疾病管理予防センター)から、STDに関するガイドラインがそれぞれ発表されました。今回、泌尿器科領域STDについて、これらの内容をふまえ概説します。