サリドマイドの適正管理 [薬学の時間]
2009/03/17(火) 00:00

薬学の時間
2009年3月17日放送分
「サリドマイドの適正管理」
京都桂病院薬剤科長
中西 弘和

はじめに 
 再発又は難治性の多発性骨髄腫の治療薬として、2月にサリドマイドの販売が開始になりました。多発性骨髄腫の患者さんが待ちに待った治療薬の正式な販売であり、非常に喜ばしいことです。しかし、サリドマイドは過去に催奇形性を起こし、多大な被害をもたらした問題の薬物で、今もこの薬害を背負って生きておられる被害者の方々がいらっしゃいます。今回の発売に際し厳重な管理体制が義務付けられましたが、それは当然のことであり、サリドマイドを取り扱う者はその意味を十分理解すべきです。


在宅における褥瘡ケアと薬剤師 [薬学の時間]
2009/02/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月10日放送分
「在宅における褥瘡ケアと薬剤師」
愛知県褥瘡ケアを考える会代表  
水野 正子

生活を服薬の視点からアセスメントする
 わが国は世界の歴史上、これまでにない速度で高齢化社会を迎えようとしています。 高齢になると褥瘡発生のリスクは高くなり、患者数の増加が予想されます。褥瘡治療は何よりもまず、発生原因を取り除くことが必要です。それをしないと、せっかくの治療も効果がないばかりか、褥瘡が悪化していく原因にもなります。発生原因は患者さんそれぞれの生活に深く関わっていますので、適正な薬剤選択に先立って、生活をアセスメントすることが大切です。これまで薬剤師はくすりという「モノ」に対して関わることがほとんどでしたが、在宅医療では「ヒト」にも関わる必要があります。同時に他職種とも連携して薬剤師としての専門性を発揮しなければなりません。褥瘡治療薬の適正使用に関わると同時に、薬剤の生活への影響という視点がプラスされれば、他職種にない切り口で褥瘡の改善に貢献できると考えます。


後発医薬品の適正使用―医師の立場から [薬学の時間]
2009/02/05(木) 00:00

薬学の時間
2009年2月5日放送分
「後発医薬品の適正使用―医師の立場から」
国際医療福祉大学三田病院副院長
武藤 正樹

後発医薬品普及のカギのひとつはDPC病院
 国際医療福祉大学三田病院の武藤です。今日は、ジェネリック医薬品の適正使用について医師の立場から述べさせていただきます。
 2007年5月、経済財政諮問会議において、次のようなジェネリック医薬品普及の数値目標が打ち出されました。「2012年までに国内でのジェネリック医薬品の数量シェアを30%にまで拡大し、5,000億円の医療費の削減をする。」また昨年12月には社会保障費の2,200億円圧縮分のうちジェネリック医薬品による圧縮は230億円ということも決まりました。


学薬アワー「学校薬剤師の地域活動について」 [薬学の時間]
2009/01/22(木) 00:00

薬学の時間
2009年1月22日放送分
学薬アワー「学校薬剤師の地域活動について」
日本学校薬剤師会 副会長
中野 信利

はじめに
 昨年は、日本人でノーベル物理学賞が三人とノーベル化学賞が一人、あわせて、四名のかたが受賞されました。その中でわれわれ薬剤師にとって身近に感じられる下村 脩先生が、ノーベル化学賞を受賞されました。先生は、薬学のカリュラムを終えた後、蛍光蛋白質を研究して、アメリカでおわんくらげから緑色蛍光蛋白質、GFPを発見しました。現在、このGFPは、世界中の多くの研究者によって応用され、利用されています。特に癌を研究するうえで必要な蛍光体として重宝されております。


学薬アワー「医薬品適正使用と学校薬剤師」 [薬学の時間]
2008/05/27(火) 15:05

薬学の時間
2008年5月27日放送
学薬アワー「医薬品適正使用と学校薬剤師」
日本薬剤師会常務理事
藤垣 哲彦

「医薬品適正使用啓発推進事業」の実施
 日本薬剤師会では、昨今の社会情勢や薬剤師を取り巻く状況等をふまえ、学校薬剤師活動の重要性を再認識し、学校環境衛生に留まらず、幅広い薬剤師の取り組みを通じて、社会のニーズに応えるべく、国民にアピールできる形で学校薬剤師活動を支援していくため「日本薬剤師会 学校薬剤師活動方針」を昨年9月に策定し、そのなかで学校薬剤師活動を基本的に「学校保健法施行規則25条および22条の2に基づく学校薬剤師としての職務の充実と徹底」、そして「社会的要請に基づく学校薬剤師活動の拡大と充実」の二つに分類し、新たな社会的要請に基づく学校薬剤師活動の拡大と充実については七つの項目を掲げ、「医薬品の適正使用啓発活動」に重点を置いて、本会の学校薬剤師部会を中心に活動をしたことは、前回の学薬アワーでお話をさせていただいたところであります。