在宅における褥瘡ケアと薬剤師 [薬学の時間]
2009/02/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月10日放送分
「在宅における褥瘡ケアと薬剤師」
愛知県褥瘡ケアを考える会代表  
水野 正子

生活を服薬の視点からアセスメントする
 わが国は世界の歴史上、これまでにない速度で高齢化社会を迎えようとしています。 高齢になると褥瘡発生のリスクは高くなり、患者数の増加が予想されます。褥瘡治療は何よりもまず、発生原因を取り除くことが必要です。それをしないと、せっかくの治療も効果がないばかりか、褥瘡が悪化していく原因にもなります。発生原因は患者さんそれぞれの生活に深く関わっていますので、適正な薬剤選択に先立って、生活をアセスメントすることが大切です。これまで薬剤師はくすりという「モノ」に対して関わることがほとんどでしたが、在宅医療では「ヒト」にも関わる必要があります。同時に他職種とも連携して薬剤師としての専門性を発揮しなければなりません。褥瘡治療薬の適正使用に関わると同時に、薬剤の生活への影響という視点がプラスされれば、他職種にない切り口で褥瘡の改善に貢献できると考えます。


NR(栄養情報担当者)と特定保健指導 [薬学の時間]
2008/11/18(火) 00:00

薬学の時間
2008年11月18日放送分
「NR(栄養情報担当者)と特定保健指導」
城西国際大学薬学部臨床栄養学教室教授
太田 篤胤

特定健康診査・特定保健指導 施行の背景
 本年度(平成20年)から、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)とそれに続く保健指導の制度が施行されました。本日はこの制度が施行された背景と概要、そしてすでに指摘され始めている問題点について紹介させていただくとともに、メタボリックシンドローム対策商品として市場を拡大している特定保健用食品(いわゆるトクホ)の動向と、これらについての専門的な知識を有する栄養情報担当者NRの活用についてお話ししたいと思います。


栄養と認知症 [薬学の時間]
2008/07/03(木) 15:58

薬学の時間
2008年7月3日放送
「栄養と認知症」
自治医科大学附属さいたま医療センター神経内科講師
大塚 美恵子

はじめに
 アルツハイマー病は老人斑と神経原線維変化の出現、それらによる神経細胞の消失を特徴とする変性疾患で、そのうち約95%は孤発性です。孤発性アルツハイマー病発症にはApoE-ε4などの遺伝的素因以外に、栄養・運動などの生活習慣が関連しています。生活習慣のなかでは特に食事因子が重要で、欧米の疫学調査では抗酸化ビタミン摂取不足、n-3系多価不飽和脂肪酸摂取不足がアルツハイマー病の発症に関連すると報告されています。