マゴットセラピー(ウジムシ治療) [薬学の時間]
2008/09/02(火) 00:00

薬学の時間
2008年9月2日放送
「マゴットセラピー(ウジムシ治療)」
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科心臓血管外科
三井 秀也

数千年前から用いられてきたウジムシ治療
 今年2月、落語家の三遊亭歌雀さんが、44歳の若さで心不全で亡くなりました。1982年、三遊亭圓歌師匠に入門し、98年に真打ちに昇進し活躍中でした。しかし99年に糖尿病が原因で右足を切断、2005年には左足も切断し、両足とも義足で寄席に出演されていました。独特の語り口で、入院当時の闘病ネタ噺でも有名でした。この歌雀さんが患っていたのが、糖尿病合併症の一つである足壊疽でした。宇宙ステーションを作るほど科学技術が進んだ現代においても、地球上で30秒に1本の足が糖尿病が原因で切断されていると報告されています。糖尿病のある方の足のちょっとした創がもとで、手遅れになり、取り返しのつかないことになってしまうのです。