最近話題のロコモティブシンドローム(運動器症候群)について [薬学の時間]
2010/02/04(木) 00:00

薬学の時間
2010年2月4日放送分
「最近話題のロコモティブシンドローム(運動器症候群)について」
自治医科大学整形外科教授
星野 雄一

 最近、テレビや新聞などでロコモティブシンドロームという言葉がしばしば使われるようになりました。このロコモティブシンドローム、愛称ロコモについてお話し致します。


アルツハイマー病のスクリーニングテストについて [薬学の時間]
2009/12/10(木) 00:00

薬学の時間
2009年12月10日放送分
「アルツハイマー病のスクリーニングテストについて」
神戸学院大学人間心理学科教授
博野 信次

 スクリーニングとは、「ふるい分けること」であり、疫学的には「迅速に実施可能な検査・手技を用いて、無自覚の疾病または障害を暫定的に識別すること」と定義されています。
 アルツハイマー病患者を健常者から「ふるい分ける」方法の一つとして、生化学的な方法があり、例えば、髄液中のアミロイドβ蛋白やタウ蛋白などが検討され、高い感受性と特異性をもって、健常者とアルツハイマー病患者を判別できることが報告されています。また神経画像による方法も行われており、MRIによる海馬や全脳の体積、PETによる局所ブドウ糖代謝やアミロイドβ蛋白沈着の画像化などが検討され、無症候のアルツハイマー病患者の検出に有用であることが報告されています。


女性の尿もれ・頻尿 [薬学の時間]
2009/09/03(木) 00:00

薬学の時間
2009年9月3日放送分
「女性の尿もれ・頻尿」
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長
奥井 伸雄

 今日は、女性の尿漏れ・頻尿というテーマでお話をいたします。
 最近になり、女性の尿漏れや頻尿が大変注目されてきました。多くの症状は、尿意を感じると、すぐにトイレに行かないと間に合わないというものや、何度も何度もトイレへ行くことで、生活の質が下がっているというものです。
 具体的には、「観劇に誘われたけど、トイレの回数が多いので見に行けない」とか、「台所で水仕事をしていたら、急に尿意を感じてしまう。外出ができず、引きこもりになった」というものです。


転倒に注意すべき薬剤 [薬学の時間]
2009/06/02(火) 00:00

薬学の時間
2009年6月2日放送分
「転倒に注意すべき薬剤」
東京大学医学部附属病院 薬剤部 薬品情報主任
大野 能之

はじめに
 転倒は高齢者において重大な有害事象の一つであり、わが国の在宅高齢者における年間の転倒発生率は約15~20%にも及ぶことが報告されています。施設入居の高齢者における転倒発生率は約10~40%と幅がありますが、これは、入居している高齢者の健康度や自立度、施設の転倒防止対策の取り組みなどの違いが影響していると考えられます。そして、高齢者の転倒では6%程度が骨折をきたし、大腿骨頚部骨折は1%程度に発生していると推定されています1)。


高齢者の便失禁の治療と対策 [薬学の時間]
2009/03/03(火) 00:00

薬学の時間
2009年3月3日放送分
「高齢者の便失禁の治療と対策」
高野病院会長 
高野 正博

はじめに
 一般社会では便を漏らすことはタブーになっています。従って、大人になって便を漏らすのは個人的にも大変恥ずかしく、また社会的にも問題となります。


在宅における褥瘡ケアと薬剤師 [薬学の時間]
2009/02/10(火) 00:00

薬学の時間
2009年2月10日放送分
「在宅における褥瘡ケアと薬剤師」
愛知県褥瘡ケアを考える会代表  
水野 正子

生活を服薬の視点からアセスメントする
 わが国は世界の歴史上、これまでにない速度で高齢化社会を迎えようとしています。 高齢になると褥瘡発生のリスクは高くなり、患者数の増加が予想されます。褥瘡治療は何よりもまず、発生原因を取り除くことが必要です。それをしないと、せっかくの治療も効果がないばかりか、褥瘡が悪化していく原因にもなります。発生原因は患者さんそれぞれの生活に深く関わっていますので、適正な薬剤選択に先立って、生活をアセスメントすることが大切です。これまで薬剤師はくすりという「モノ」に対して関わることがほとんどでしたが、在宅医療では「ヒト」にも関わる必要があります。同時に他職種とも連携して薬剤師としての専門性を発揮しなければなりません。褥瘡治療薬の適正使用に関わると同時に、薬剤の生活への影響という視点がプラスされれば、他職種にない切り口で褥瘡の改善に貢献できると考えます。


高齢者の暮らしから薬をアセスメントする手法 [薬学の時間]
2008/12/09(火) 00:00

薬学の時間
2008年12月9日放送分
「高齢者の暮らしから薬をアセスメントする手法」
日本薬剤師会職能対策委員会高齢者・介護保険等検討会委員
川添 哲嗣

高齢者の薬物治療への副作用チェック
 代謝・排泄の能力が落ちている高齢者の場合、副作用の出る確率は若年層に比べかなり高くなります。老年医学会の報告によると60歳未満と70歳以上では、薬物有害作用発現率に倍近い差が出るそうです。ですから高齢者の薬物治療においては、薬剤師は油断することなく、副作用チェックをしていく必要があると言えます。