COPDの疾患概念の歴史とガイドラインの現状 [薬学の時間]
2008/10/07(火) 00:00

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薬学の時間
2008年10月7日放送分
「COPDの疾患概念の歴史とガイドラインの現状」
東京女子医科大学病院長
永井 厚志

複雑に変化してきた閉塞性肺疾患の定義とそれに伴うCOPDの疾患概念の変化
 「COPDの疾患概念の歴史とガイドラインの現状」について解説いたします。
 まず、COPDの疾患概念を理解するためには、閉塞性肺疾患に関する定義の歴史的変遷を知る必要があります。呼吸器疾患として感染症や塵肺に関心が寄せられていた時代を経て、第二次世界大戦後の1950年代には呼吸生理学的検査法の発展に伴い、肺の病態生理に関心が持たれるようになりました。その時代背景のなかで1958年に開催されたCiba Guest Symposiumでは肺気腫ならびにその関連疾患として慢性気管支炎や喘息などの疾患概念が討議されました。