キノコ毒による食中毒 [薬学の時間]
2008/10/16(木) 00:00

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薬学の時間
2008年10月16日放送分
「キノコ毒による食中毒」
長野女子短期大学客員教授
山浦 由郎

食用キノコでも中毒を起こす場合がある
 日本では秋の味覚の代表としてキノコがよく知られているように、日本人は世界でも有数のキノコ好き民族です。特に近年の自然食志向やグルメ嗜好を反映して、キノコ狩りはいまブームになっています。一方、野生のキノコは昔から試行錯誤を繰り返しながら、経験的に毒キノコと食べられるキノコを識別してきました。しかし、近年未熟な知識から、毒キノコを食用キノコと誤って食べて中毒を起こす事例が増えています。日本には数千種類のキノコが自生していますが、これまで人に何らかの有害作用を及ぼす毒キノコは約150種類ほどが見つかっています。そのなかでも特に中毒事例が多い毒キノコは約50種類です。