シリーズ重篤副作用疾患別対応マニュアル(5)非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作 [薬学の時間]
2009/06/16(火) 00:00

薬学の時間
2009年6月16日放送分
シリーズ重篤副作用疾患別対応マニュアル(5)
「非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作」
埼玉医科大学呼吸器内科講師
中込 一之

 埼玉医科大学呼吸器内科、中込と申します。本日は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による喘息発作の話をしたいと思います。
 アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息)とは、NSAIDsの投与によって誘発される喘息のことです。重要なことは、すべての喘息患者でNSAIDsの投与によって喘息が誘発されるものではなく、喘息患者全員がNSAIDsはダメということではありません。NSAIDsで喘息が誘発される患者は、成人喘息患者の約10%と考えられています。もう一つ重要なことは、アスピリン喘息はNSAIDs全般の投与で起こるもので、単一NSAIDsに対するアレルギーではないということです。ある一つのNSAIDsで発作がでた場合、他のNSAIDsなら大丈夫ということはありません。