薬物乱用頭痛の治療 [薬学の時間]
2010/06/04(金) 18:16

薬学の時間
2010年5月6日放送分
薬物乱用頭痛の治療
神奈川歯科大学附属横浜研修センター・横浜クリニック内科学講座教授
五十嵐 久佳

 頭痛患者さんが治療のために鎮痛薬やエルゴタミン製剤などを長期にわたり頻回に使用することにより連日の頭痛をきたすことが知られており,薬物誘発頭痛(drug-induced headache)、薬物誤用頭痛(medication-misuse headache)などと呼ばれてきました。2004年に発表された国際頭痛分類第2版では、薬物乱用頭痛(Medication-overuse headache MOH)という名称に統一され、グループ「8.物質またはその離脱による頭痛」のサブタイプとして位置づけられています。
 一般住民における薬物乱用頭痛の有病率は1-2%で、緊張型頭痛、片頭痛の次に多い頭痛との報告があり、頭痛外来受診患者さんに占める割合はヨーロッパでは5-10%、米国では60-70%といわれています。
 本日は薬物乱用頭痛の診断基準をお示しし、治療につき概説します.