排尿障害の病態と疾患 [薬学の時間]
2010/06/11(金) 12:22

薬学の時間
2010年5月13日放送分
排尿障害の病態と疾患
東京慈恵会医科大学泌尿器科講師
鈴木 康之

 本日は、排尿障害についてお話をさせていただきます。この分野は、大学の講義や臨床実習で敬遠される領域の1つです。なにしろ、関連が理解困難な中枢神経や自律神経が出てくるだけでなく、用語の変遷も激しく、7-8年前の文献の記載が現在では通用しなかったりもします。しかし、近年は高齢化による患者数の爆発的増大などからその研究もすすみ、より科学的で現実的な理解ができるようになってきたのも事実です。さらに最近は、テレビにも排尿障害関連薬剤や尿取りパットのコマーシャルが目立つようになり、一般の関心も高く専門家に対するこの分野の期待は格段に増大しています。また、その需要の多さから新しい薬剤や治療法がどんどん登場し、その売り上げを伸ばし経済的な重要性も増しています。
 本日は、最初に「排尿機能と自律神経」次に「ヒトの一生と排尿障害」についてお話しし、最後に実際の臨床で経験する「薬剤による排尿障害の副作用」について解説いたします。