シリーズ重篤副作用疾患別対応マニュアル(16)播種性血管内凝固 [薬学の時間]
2010/06/11(金) 13:38

薬学の時間
2010年5月18日放送分
シリーズ重篤副作用疾患別対応マニュアル(16)
播種性血管内凝固
早稲田大学理工学術院生命医科学教授
池田 康夫

はじめに
 本日は、薬剤に起因する播種性血管内凝固、DICについてお話ししたいと思います。
血液が著しく固まりやすくなることによって重要な臓器に微小な血栓が多発した結果、臓器が障害されると同時に、血のかたまり(血栓)を溶かす過剰な生理的反応が起ったり、血栓の多発によって血小板や凝固因子が消費されて、著しい出血傾向をきたすという、血栓と出血という2つのパラドキシカルな現象が起こる、この特異な臨床病態を、播種性血管内凝固、DICといっております。このDICというのは多くの場合にはがん、感染症などの悪化によって引き起こされることが多いわけでありますが、治療の過程において 何らかの薬を服用していて、DICが起こったり、悪化することがありますので、薬剤性のDICについて知っておくことは大事なことであると思います。