子宮頸がん予防ワクチン [薬学の時間]
2010/07/30(金) 18:03

薬学の時間
2010年7月8日放送分
子宮頸がん予防ワクチン
社会保険相模野病院婦人科腫瘍センター長
上坊 敏子

 子宮には、全く性格の違う2つのがんが発生します。一つは子宮体癌と呼ばれ、子宮本体の内面をおおう粘膜にできるがんです。主に50歳以上の女性に、女性ホルモンが関係して発症します。もう一つが子宮の出口にできる子宮頸がんで、最近予防ワクチンが登場して大きな注目を集めています。今日の放送のテーマは、子宮頸癌とその予防ワクチンです。日本では、ごく初期の上皮内癌を含めると、毎年約15000人が子宮頸癌にかかり、そのうち約3500人が亡くなっています。毎日10人の女性が子宮頸がんで命を落としているのです。がんというと、高齢者の病気のように思われる方が多いかもしれません。もちろん高齢の患者さんも少なくはありませんが、頸癌の大きな特徴は若い女性に増加していることです。1990年代以後では、20代、30代の日本女性がかかる癌のトップは、子宮頸癌です。